「ノースロンドンは"赤"だよ!」圧巻4発を決めたニャブリのメッセージに、CL不参加のアーセナルサポが大歓喜! なぜ?

2019年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「かつてのライバルに追い打ちの挨拶を送った」

試合終了後、満面の笑顔でサポーターの声援に応えるニャブリ。 (C) Getty Images

 現地時間10月1日、チャンピオンズ・リーグの第2節が欧州各地で行なわれた。ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンはトッテナム・ホットスパーズの本拠地に乗り込み、7-2という衝撃的なスコアで勝利を収めた。

 爆発的な得点力を発揮したバイエルンは、ヨシュア・キミッヒの先制点を皮切りに、ロベルト・レバンドフスキの2ゴール、そして、後半から登場したセルジュ・ニャブリによる圧巻の4ゴールで、アウェーでの大勝劇を完遂した。

 シュツットガルトの下部組織出身であるニャブリは、16歳でイングランドに渡り、アーセナルに籍を置いた。だがそこで芽は出ず、2016年からは活動の場をドイツに移す。17年夏にバイエルンに加入し、レンタル移籍期間などを挟みながら、着実に実力を高めてきた若きエース候補だ。欧州の舞台で爆発するのは時間の問題だった。

 試合後のインタビューで、ニャブリは「まだ冷静でいなければならないけれど、この勝利はチームにとってとても大きな自信になる」とコメント。指揮官のニコ・コバチも「キミッヒもレバンドフスキも、ニャブリも素晴らしかった。これから続くグループステージにおいて喜ばしい要素が増えた」と称えている。

 その後、この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された24歳は、自身のSNSを更新。試合中の写真とともに「North London is RED.(ノースロンドンは赤!)」というコメントを添えて投稿した。

 これを、英紙『Daily Mail』は「過去にイングランドの名門に籍を置いていたMFは、かつてのライバルに追い打ちの挨拶を送った」と報じている。

 アーセナルとトッテナムは同じ「ノースロンドン」を拠点とし、長きに渡って強力なライバル関係にある。この日、ホームのトッテナムが着用していた白いユニホームに対し、アウェーのバイエルンが着用していたのは、奇しくもアーセナルのトレードカラーと同じ赤いファーストキットだった。

 今季のCLにアーセナルは参加していないが、古巣のライバルチームとの対戦は、ニャブリにとっても強い思い入れがあったに違いない。SNSでの投稿は世界中で大きな反響を呼び、すでに6500件以上のコメントが寄せられている。

 とりわけアーセナル・サポーターからは「セルジュ、君の言う通りだ」「過去に所属した君がこんなことを言ってくれるなんて感慨深い」「愛してるよ!」「帰ってきてほしい……」といった熱いコメントが殺到。かたや大敗を喫したトッテナムのファンからは「傷をえぐられた」「ケンカを売るなよ」といった恨み節も届いている。

 これでバイエルンは開幕から2連勝を飾り、早くもグループBの単独首位に立った。一躍、今季CLのスターに名乗りを挙げた若きFWの活躍に、今後も注目が集まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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