「僕もポルトガル代表になれた。けど…」フッキ、元同僚FWエウケソンの中国代表入りに持論!

2019年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「同じ立場なら…」

中国で活躍しているフッキは、同じ境遇にあるエウケソンの“決断”を尊重した。 (C) Getty Images

"サッカー大国"ブラジル出身のストライカーが、中国代表になるという決断は、驚きをもって世界中に報じられた。上海上港に所属するエウケソンのことだ。

 現在30歳のエウケソンは、2013年1月に広州恒大に加入し、約5年半に渡って中国スーパーリーグでプレー。13年、14年と2年連続でリーグ得点王に輝くなど、助っ人として圧倒的な成績を収めてきた。

 その点取り屋は今年7月に中国国籍を取得して帰化を決断。今月に行なわれたカタール・ワールドカップ・アジア2次予選を戦う代表チームに招集を受けると、デビュー戦となったモルディブ戦で早速2ゴールを叩き出した。

 もちろん批判の声もある。中国に全くルーツがないからだ。しかし、この決断に対して、賛辞を贈って選手がいる。上海上港でチームメイトだったフッキだ。

 Jリーグでもプレーしたアタッカーは、ブラジル・メディア『Gazeta Esportiva』のインタビューで、この一件に関して持論を展開した。

「長年アイドルとして過ごしてきた中国に帰化することは、彼と中国にとって良いことだ。帰化しようとしている国と強いつながりがあるのは有益だ。長い間プレーしたことがあるなら、中国サッカーのことをよく知っているし、誰もが彼のことを知っている。間違いなく良い決断だと思う」

 さらにフッキは、08年7月に東京ヴェルディから加入したポルトで、公式戦170試合77得点と好成績を残したことから、ポルトガル代表入りの可能性があったことを明らかにした。

「僕も同じ立場だったら、間違いなく帰化するだろうね。ポルトにいた時、ポルトガル代表入りの機会があったんだ。けど、その時は、ポルトガルに来て2、3年だったから断った。僕は若くてブラジル代表でプレーすることを夢見ていたからね」

 その後、ブラジル代表の一員として母国開催の14年ワールドカップに出場したフッキは、「夢が実現できたことに感謝している」と語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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