【鹿島】暫定だが今季初の“首位”に――内田篤人は札幌戦のドローをどう受け止めているか

2019年09月28日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「“勝点2を落とした”のか、“勝点1を取った”のか」

札幌戦はドロー決着も、暫定首位に。ただ、内田は「ホームでは勝点3が欲しい」と試合を振り勝った。写真:徳原隆元

[J1リーグ第27節]鹿島1-1札幌/9月28日/カシマ
 
 ホームに札幌を迎えた一戦で、鹿島は前半に先制される苦しい展開も、後半が始まって5分後にはセルジーニョのゴールで同点に追いついてみせる。ただ、その後も猛攻を仕掛けたものの逆転弾は奪えず、1-1のドロー決着に終わった。
 
 この結果、同日に試合のなかった首位FC東京と勝点52で並び、さらに得失点差で上回り、鹿島が暫定首位に。スタンディングの一番上に立つのは今季初めてのことで、3年ぶりのリーグタイトル奪還に向けて、着実に一歩前進したのは間違いない。
 
 もっとも、「ホームでは勝点3が欲しい」と試合を振り返った内田篤人は、札幌戦の結果と、暫定ながらも首位に立った現状をどう捉えているのか。
 
「まだ、残り何試合かありますし、上にいるチーム(FC東京)が明日、試合があるので。自分たちが今日、"勝点2を落とした"のか、"勝点1を取った"のかは分からない。それは、明日のFC東京の結果次第。あんまり意識はしていない」
 
 現時点では、今季の優勝戦線をリードしてきたFC東京にプレッシャーをかけることができたとも言えるが、前節まで勝点1差に迫っていたのに、それをまた突き放される可能性もある。すべては、松本とのアウェー戦に挑むFC東京の結果次第ということだが、いずれにしても、内田が言うとおり、まだシーズンは残されている。目の前の結果に一喜一憂せず、次の勝利に向けて準備するだけだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【鹿島 1-1 札幌 PHOTO】先制を許した鹿島。怒涛の攻めで同点とするも勝ち越し点は奪えず引き分けに終わる
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事