「もし惑星間で大会があったらあなたは…」FIFAアウォーズでの珍質問にモウリーニョの回答は?

2019年09月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

皮肉交じりに見事な切り返し!

FIFAの式典にプレゼンターとして招待されたモウリーニョが“らしさ”を見せた。(C) Getty Images

 9月23日(現地時間)に、イタリア・ミラノのスカラ座で開催された2019年のFIFA年間表彰式「ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ」。最優秀選手賞に選ばれたリオネル・メッシとミーガン・ラピノーをはじめとする男女のスターたちが一堂に会し、盛況のもとに幕を閉じた。

 この式典を華やかに彩ったのは、各賞にノミネートされた選手や監督たちだけではない。ゲストやプレゼンターとして招かれたサッカー界の著名人たちの存在も大きな話題を集めた。

 そのなかでも最大の脚光を浴びたのが、ポルトガル人監督のジョゼ・モウリーニョだ。プレゼンターを務めたのは女子最優秀監督の授与。この夏にフランスで行なわれた女子ワールドカップで、アメリカ代表を4度目の世界王者に導いたジル・エリス監督にトロフィーを手渡した。

 式典の最中、現在フリーの身である名将にスポットライトが当たる瞬間があった。プレゼンターとしての役目を終えたあと、セレモニーの司会を務めるイタリア人女性コメンテーター、イラリア・ダミーコさんから唐突に呼び止められ、次の質問を投げかけられたのである。

「ミスター・モウリーニョ、近未来の話をしましょう。近い将来よ。他の惑星で生命体が発見されたとします。そこでは、もちろん惑星間のカップ戦やある種の世界大戦など、多くの大会が行なわれるでしょう。もしも、そんなことが今日起こるとしたら、あなたはここにいるたくさんの素晴らしいスターたちとともに戦う準備ができますか?」

 まったくの奇想天外、いきなりの"無茶ぶり"だ。それでもモウリーニョは冷静に受け答えし、「ええ。最高な選手たちですから」とスマートに切り返す。だがダミーコさんは、「あなたにはもうひとつ尋ねたいわ。そんな特別なチームを率いるのは、誰がふさわしいと思います?」と畳みかけた。

 これにはさすがのポルトガル人指揮官も、ややこわばった表情でこう回答した。

「それはきっと失業中の監督じゃないとダメですね。なぜなら、FIFAは2つのチームを同時に指導することを禁じていますから。なので、私やここに来ているカペッロ、ゼンガのような、現在仕事のない人物がふさわしいと思いますよ」

 皮肉交じりの答えで会場の笑いを誘ってみせたモウリーニョ。最後はダミーコさんの「あれ? 帰ってしまうの?」の呼び止めにも応じず、颯爽とステージをあとにした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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