リバプール、強敵とのビッグマッチを制してプレミア“15連勝”。気概を見せたチェルシーはVARに泣く

2019年09月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

相手の勢いを巧みに抑え込んだリバプール

前半のうちに決めた2点を守り抜いたリバプールが、首位の座をがっちりとキープした。 (C) Getty Images

 現地時間9月22日、プレミアリーグ第6節が行なわれ、ロンドンのスタンフォード・ブリッジで、首位リバプールと6位チェルシーが対戦した。

 今節では最注目のビッグマッチ。その序盤戦は、両軍ともに果敢にフォアチェックを仕掛け、球際では肉弾戦を演じてボールの奪い合う展開となる。

 そのなかで均衡を破ったのは、開幕5連勝と勢いに乗るリバプールだった。14分、ゴールからエリア手前の中央で獲得したFKをサラーがずらした後にアレクサンダー=アーノルドが右足一閃。この強烈なショットがゴール右上隅へと突き刺さった。

 出鼻をくじかれたチェルシーだったが、なおもアグレッシブに前に仕掛け続けると、27分にアスピリクエタがゴール前の混戦からゴールをねじ込んだが、直前のプレーでマウントがオフサイドとなっていたことがVARの末に判明。無情にも同点弾は取り消された。

 VARに救われたリバプールは、その3分後に再びセットプレーから追加点を奪取する。30分、敵エリア左脇からのFKからロバートソンが絶妙なクロスを供給。これをフリーとなっていたフィルミーノがドンピシャのヘディングで押し込んだ。

 絶妙なタイミングで得点を重ねたリバプールに対し、チェルシーは42分にCBのクリステンセンが、味方DFのトモリと接触して負傷してズマと交代。15分のエメルソンに続き、予期せぬ形で戦力を欠いて、波に乗り切れないまま、0-2で前半を終えた。

 相手の勢いを巧みに抑え込んでみせたリバプールは、後半の立ち上がりも巧者ぶりを発揮する。46分にフィルミーノが惜しいボレーシュートで相手ゴールを脅かしたのをキッカケにチェルシーを押し込んで、ワンサイド気味に試合を推し進めた。

 劣勢のチェルシーは60分を過ぎてから少しずつ押し返してペースを掴むと、71分に約1か月ぶりの戦列復帰をしていたカンテが強烈なミドルシュートを突き刺して1点差に詰め寄る。

 逃げ切りを図ろうとするリバプールにじりじりと詰め寄ったチェルシーは、87分にバチュアイ、90分にマウントが渾身のシュートを放っていったが、いずれも決めきれなかった。

 結局、試合は、土俵際で耐え凌いだリバプールが2-1で勝利。昨シーズンから続くプレミアリーグの連勝を「15」に伸ばし、首位の座をがっちりとキープした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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