「ヤングスターの爆発だ!」ELで躍動した2001年生まれのイングランド人ふたりを英紙が称賛!

2019年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

1ゴール・2アシストの大暴れ

17歳のグリーンウッド(左)と18歳のサカ(右)。同じ2001年生まれのふたりが特大の輝きを放った。 (C)Getty Images

 現地時間9月19日、欧州各地でヨーロッパリーグのグループステージ開幕節が行なわれた。日本人選手も多数参加するこのコンペティションで、有力な優勝候補と目されているのがマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルとのイングランド勢だ。

 本拠地オールド・トラフォードにアスタナを迎えたユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、負傷者が続出しているため、10代の若手を数多く起用。英紙『The Guardian』によれば、平均年齢は約24歳と、レッド・デビルズの近年の欧州カップ戦では最も低い年齢になったという。

 メンバーを落としたこともあって、格下のアスタナからゴールが奪えない時間が続くなか、73分に均衡を破ったのが17歳のイングランド人FWメイソン・グリーンウッドだ。エリア内での鋭い切り返しで対峙するマーカーをかわし、GKの股を抜くシュートを決めてみせた。結局、これが決勝点となり、『The Guardian』紙は「ヤングスターが爆発して引き寄せた勝利だ」と称えた。

 一方のアーセナルも、フランクフルト戦で、2列目にアカデミー出身の若手3人を並べた。とりわけ輝きを放ったのが、グリーンウッドと同じ2001年生まれの18歳、ブカヨ・サカだ。

 38分に20歳のジョー・ウィロックの先制点をアシストすると、85分には得意の左足で圧巻のミドルを叩き込み、追加点。その2分後には、果敢なボール奪取からの見事なスルーパスでピエール=エメリク・オーバメヤンのダメ押し点をお膳立てし、3-0の快勝の立役者となった。

 『The Telegraph』紙は、「オーバメヤンはこの日の主役が誰か知っていた。ウィロックと、1ゴール・2アシストのサカに対して『今日は彼らが称えられるべきだ』と言い、ウナイ・エメリ監督は『今夜のパフォーマンスはとても良かった。今日の選手たちは賞賛の声に値する働きを見せた』と満足気だった」と伝えている。

 また、欧州スポーツチャンネル『Ske Sports』のコメンテーター務めるアーセナルOBのチャーリー・ニコラス氏は、「彼らはプレーすることを恐れていない」と称賛している。

「まだ若い彼らがプレーをするときに考えているのは、目の前のボールにエナジーを注ぐことだけだ。例えば有名な選手は、きっとフットボール以外にも考えることがあり、周囲の視線や野次に耐えるメンタルを鍛えないとパフォーマンスに支障が出てしまう。

 だが、純粋にフットボールに挑む若手たちは監督の求めることに全力で応える。能力があるからこそユースやトップチームにいるのだから、いつトップレベルで爆発してもおかしくない力を秘めている」

 10月3日に行なわれる第2節で、アーセナルはホームでスタンダール・リエージュ、ユナイテッドは敵地でAZと対戦する。プレミアリーグではなかなかお目にかかれないヤングスターの活躍に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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