「ブラジル人らしさをなくせ!」ミラン指揮官の叱責にセレソンMFが反抗ツイート? ダービーを前に内紛勃発か

2019年09月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヴェローナ戦では45分で交代を命じられる

確執が取り沙汰されたジャンパウロ(左)とパケタ(右)。ダービーを前に一枚岩になりたりところだが……。 (C)Getty Images

 新たにマルコ・ジャンパオロ監督を招聘して新シーズンに臨んだミランは、まだスタイルを確立できていない。テクニカル部門を統率するOBのズボニミール・ボバンも、期待値を下回る出来だと認めた。

 ウディネーゼとのセリエA開幕戦で新機軸の4-3-1-2が機能せず、黒星(0‐1)を喫したのを受け、ジャンパオロ監督は新たな形を模索している。9月15日に行なわれた3節のヴェローナ戦(1‐0)では、2節のブレッシャ戦(1‐0)と同様4‐3‐2‐1を採用し、ルーカス・パケタを2シャドーの一角で起用した。

「自分の力が発揮できるポジション」と意気込んでいたパケタだが、しかしヴェローナ相手にインパクトを残すことができず。ハーフタイムに新戦力アンテ・レビッチとの交代を命じられた。

 もちろん、わずか45分間での交代を本人はよく思わなかっただろう。だからこそ、インスタグラムの「ストーリー」での投稿は注目を集めた。ヴェローナ戦でドリブルする自分の動画とともに、「ブラジル人であることに大きな誇りを持っている」とつぶやいたのだ。
 
 パケタの投稿は、ジャンパオロ監督に対する不満との見方は少なくない。指揮官はパケタが途中出場したブレッシャ戦の試合後、「パケタはもっとブラジル人らしさを減らし、遊びを少なくして、より具体的なプレーをすることを学ばなくてはならない」と話していたからだ。

 実際、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ジャンパオロ監督は17日にパケタと面談したようだ。記事によれば、この話し合いを受けて、クラブはパケタに罰金処分を科さないことに決めたという。

 パケタの代理人は『Tuttomercatoweb.com』のインタビューで「ルーカスはミランで満足している。監督との話し合い? 指揮官ともクラブとも、すべて問題なしだ」と述べている。

 何とか2連勝で開幕戦の黒星を引きずらなかったとはいえ、ミランの試合内容には批判的な声が少なくない。そして21日に開催される次節は、宿敵インテルとのダービーマッチ。大事なタイミングで内紛騒ぎは起こしたくないところだ。

 新生ミランは、3連勝で単独首位に立つライバルをダービーで倒し、上昇気流に乗ることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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