「プレーが軽すぎる」「監督としてアウト」ポルト指揮官の“中島翔哉ブチキレ”騒動は現地で賛否両論、「もう過去のこと」との報道も

2019年09月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポルティモネンセ戦後のあるシーンが波紋を呼んだ

激しい剣幕で中島(左)に詰め寄ったコンセイソン監督(右)。試合後の会見ではコメントをはぐらかした (C) Getty Images

 現地時間9月15日、ポルトガル・リーグの第5節、中島翔哉が所属するポルトが、安西幸輝と権田修一が所属するポルティモネンセを3-2で下した試合で、大きな話題となっているのが、ゲーム終了後のある一幕だ。

 試合終了のホイッスルが鳴った後、ポルトのセルジオ・コンセイソン監督は足早にピッチ上の中島に近づき、腕を掴んで激しい剣幕で叱責したのだ。近くにいたMFオタ―ビオやFWヘスス・コロナが割り込むようにふたりの間に入ったが、緊迫した空気が流れたのは明らかだった。

 指揮官が試合後の会見で「あれは我々だけの会話だ」とはぐらかしたため、両者のやり取りの詳細は明らかになっていない。だが、72分に中島が交代出場した直後にポルトは2失点しており、何かしら叱っていたのは間違いないだろう。

 さらに、現地紙『Record』は、ポルトのOBで現在は地元局の解説者を務める元ポルトガル代表GKアントニオ・アマラルが、「ナカジマ? 彼は何かしたか? 全くチームの助けにならなかった」と日本代表MFを批判したことを伝えている。

 この一件は、現地紙が連日取り上げるなど話題を集めている。ポルトの公式SNSアカウントには、すでに1000件以上のコメントが寄せられた。

 その中身は様々だ。中島のパフォーマンスに不満を持つファンは、次のように主張している。

「ナカジマのプレー時間をもっと増やすべきという意見が多いのは、理解できない。彼は進歩する必要がある」

「ナカは良い選手だが、ポルトのスタイルにあまり適応していない。これはこのゲームでも顕著で、ポルティモネンセに与えた2点目は、あまりにもプレーが軽かった」

「ピッチで起こったことをひとりのプレーヤーのせいにするのは好きじゃないが、(CLプレーオフ第2レグで3失点した)クラスノダール戦のように、いつ誰が失敗するかを知る必要がある。中島は可能性を秘めた選手だと思うが、今のところまだ何かが足りない…」

 一方で、「コンセイソンがピッチの上で行なったことは恥ずべきことだ。監督としてアウト」といった、指揮官の振る舞いに否定的な意見もある。

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