「チームメイトが試合前に大麻やコカインを…」ユーベのブラジル代表DFが衝撃の過去を告白!

2019年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまでも「お金を使いすぎたら罪悪感がある」

ユーベ不動の左SBとして君臨するA・サンドロ。そのキャリアはなかなか壮絶だったようだ。(C) Getty Images

 ユベントスのアレックス・サンドロは、世界的なサッカー選手となった今でも、幼少期の経験から初心を忘れていないようだ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、A・サンドロは母国ブラジルの記者によるインタビューで、「自分の出身地区は育つのが簡単じゃないところだった」と明かした。

「同年代の多くが刑務所にいるし、麻薬でひどい道に進んでしまった者たちもいた。12歳の時にサッカーをしていたら、チームメイトたちが試合前に大麻やコカインをしていたのを覚えている。冗談ではないよ。そんな奴らが自分の隣に座っていたんだ」

 家族や親しい友人たちに恵まれ、何とかまっとうな道を進んだが、金銭的に裕福だったわけではない。「アトレチコ・パラナエンセのユースに15歳で入団した時は、月に100ドル(約1万1000円)しか稼げなかった」と当時を振り返る。

「でも、家や食事、勉強など、クラブはすべてを用意してくれた。だから、50ドル(約5500円)しか使わず、残りは貯金していたんだ。僕にとってサッカーでの最初の"成功"は、そうして貯めた300ドル(約3万3000円)を両親にあげたことかもしれない。いろいろ買えただろうけど、当時は家族を助けなければいけなかったんだ」
 
 もちろん、欧州屈指のビッグクラブでプレー今は違う。家族と出かけ、一晩で300ユーロ(約3万8000円)、400ユーロ(約5万円)と使うこともあるそうだ。だが、「少し罪悪感も覚えてしまう」という。

 さらに、ブラジル代表DFは「娘の模範でありたい。初めて彼女を抱いた時の気持ちは言葉にできないよ。何とも比較できない。ワールドカップのトロフィーですら、きっと違うだろう」ともコメント。家族を大事にしていると強調し、「自分の起源を忘れることはない」と続けた。

「お金を使いすぎたら罪悪感がある。家族からは気にするなと言われるけど、僕は他人を助けたいんだ。将来的には、地元の街に子どもたちのための協会をつくりたい。サッカーだけじゃなく、勉強する機会も保証する場所をね」

 プロの世界で成功したことで、かつてのハングリー精神を忘れてしまうというケースも少なくない。だが、A・サンドロが「自分はどこから来たのか」を見失うことはないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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