【広島】青山敏弘はいつ先発で出れそうなのか? 本人と指揮官の見解は…

2019年09月01日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「そろそろ、チャンスがあるかなと思いながらも…」

城福監督は青山を想って、慎重に起用している。写真●茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ25節]磐田 0-2 広島/8月31日/ヤマハ
 
 磐田戦でも、広島の青山敏弘のプレーは素晴らしかった。
 
 前半アディショナルタイムに森島司の負傷に伴って交代出場すると、青山は後半開始早々に魅せる。47分、鋭い読みで敵のパスをカットすると、ふわりと浮かしたボールでレアンドロ・ペレイラへ縦パス。そこから、川辺駿と東俊希を経由して最後はL・ペレイラにボールが戻り、先制点につながった。
 
 今季、青山は1月のアジアカップを右膝痛で離脱してから長期間、戦列を離れていたが、21節の札幌戦でリーグ戦に復帰。以降はすべての試合に途中出場し、短い時間でも上々の活躍を見せている。そこで、誰もが思うだろう。「そろそろ、先発でもいいんじゃない?」と。
 
 青山本人は次のように思っている。
 
「そろそろ、チャンスがあるかなと思いながらも、そういうのは自分の想いだけでチームに迷惑をかけてはいけない。今はできることをやれる範囲でやっていますし、そのなかで結果を出さないと、もう一回自分を最初から使うチョイスにもならないと思う。今は与えられた時間で勝利に貢献できるようにこれからもやっていきたいです」

 一方、青山の先発起用について、城福浩監督はこんな見解を示した。
 
「彼は怪我のぶり返しだけが本当に心配なので、インテンシティの高い前半から今は使っていないだけです。彼がここまで血のにじむような努力をしてきたのは間近で見ているので、ちょっと慎重すぎるかなという使い方を今しているのは、とにかくぶり返したくないから。あの苦労をもう一度味わせたくないという想いがあって。ただ45分は、あれくらいはできる」
 
 青山は試合を重ねるごとにプレータイムを伸ばし、コンディションも上がっているように見える。ただ、指揮官の言う通り、再び怪我をしないためにも、今は慎重になった方がいいのかもしれない。そこで何より安心なのは、現在11戦負けなしとチームも好調なため、まだ様子を見ながらの起用ができそうだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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