小野伸二が期待するふたりの東京五輪世代…「コパ参戦のレフティ」と「来季J入り内定のMF」

2019年08月30日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

名前が挙がったのは、札幌の2選手

この夏、琉球に移籍した小野。沖縄の地でも若手の良き手本になっている。写真:徳原隆元

 現在20代の日本人選手なら誰もが憧れたのではないだろうか。今なお類稀なテクニックで観る者を魅了するファンタジスタ小野伸二だ。
 
 そんな現役Jリーガーのお手本とも言える稀代の名手にとって、若手の台頭はどう見えているのだろうか。
 
 東京五輪世代で注目している選手はいるのか――。
 
 そんな問いに対して小野は、北海道コンサドーレ札幌のふたりの選手を挙げてくれた。菅大輝と金子拓郎だ。
 
「菅は本当にみるみる良い選手になっている。最初はただ走るだけだったけど、ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)が来たおかげで考えられるようになっている。それをもっと高めていけばすごく良い選手になると思う。

 あとは来年、コンサへの加入が内定している金子拓郎も、素晴らしい選手になるんじゃないかなと思って見ています。すごく期待していますね」
 
 札幌のアカデミーで育った菅は、スタミナ豊富にアップダウンを繰り返し、持ち前の推進力とキックで攻撃に厚みをもたらす左サイドの専門家。プロ3年目の今年は、6月に開催されたコパ・アメリカで初めてA代表に選出されている注目株だ。
 
 ちなみにサッカーダイジェスト発行のJリーグ選手名鑑のアンケートでは、付き合いたい選手に小野伸二を挙げている。理由は「すべてが完璧だから」だ。
 
 そして、もうひとりの金子は、来季の札幌入りが内定しているMF。現在は日本大のサッカー部に在籍しているが、そのポテンシャルの高さは、小野に「素晴らしい選手になるんじゃないかと期待している」と太鼓判を押されている事実から十分に分かるだろう。
 
 実際すでに札幌の戦力として計算されており、特別指定の今年、すでにJ1で6試合、ルヴァンカップでは5試合に出場。ルヴァンカップのグループステージ・湘南戦ではゴールも奪っている。
 
 いずれも稀代のファンタジスタに見初められているとあれば、その飛躍に期待せずにはいられない。そして新たに小野が移籍した琉球でも、凄腕の若手が現われるかもしれない。

【小野伸二 PHOTO】新天地の琉球で精力的に汗を流す
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 

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