「知性と才能の縮図」「間違いなく主役」サラゴサ初ゴールを決めた香川真司への賛辞は止まず! 地元紙は指揮官の采配を疑問視

2019年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

香川を下げたことがドローの要因に?

サラゴサで声価を高めている香川。初ゴールを決めたことで地元メディアからの評価も上々だ。 (C) Rafa HUERTA

 スペイン初ゴールを決めた日本代表MF香川真司への賛辞が止まらない。

 現地時間8月25日に開催されたラ・リーガ2部の第2節でレアル・サラゴサはポンフェラディーナと対戦して1-1と引き分けた。

 今シーズンから2部に昇格したポンフェラディーナの肉弾戦に苦戦し、前半から満足に攻められない時間が続いたサラゴサにあって、際立った存在感を放った香川。59分に右サイドからのクロスをエリア内で巧みにコントロールすると、最後は左足で豪快にフィニッシュし、デビューから2戦目にして目に見える結果を残した。

 試合後、地元メディアの『Aragon Deporte』は、「"本物"であることを見せたカガワが去ったせいでサラゴサは引き分けた」とし、71分に香川をベンチに下げたビクトル・フェルナンデス監督の采配に疑問を呈した。

「カガワのゴールはサラゴサにとって最も価値のある1点だ。ただ、より多くボールに触ってチームメイトをプレーさせていたカガワが交代した後、チームはコントロールを失った」

 地元紙『Heraldo』も背番号23への称賛を惜しまない。「決定的な役割を担ったカガワは間違いなく試合の主役だった」とポンフェラディーナ戦のパフォーマンスを称えたうえで、次のように綴った。

「サラゴサでの初ゴールは、彼の知性と才能の縮図のような一撃だった。右足のシュートは相手DFにブロックされたが、すぐさま反応して左足でGKの横を射抜いたのだ。彼の存在は、いまやサラゴサの試合や勝利を支配するものとなっている」

 また、同紙は、香川を途中交代させたフェルナンデス監督の采配については、「日本人はまだ体力的に満足の行く状態ではない」と理解を示しつつも、「勝てなかったことで、その決断は悲しく退屈なものとなり、我々は勝点2を失った時にシンジ・カガワを思い出していた」と皮肉った。

 何はともあれ、いち早く結果を残したことで、周囲の評価を確固たるものにした感のある香川。今後もそのパフォーマンスに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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