伊紙がセリエAデビューの冨安健洋を「気持ちの良い新人だ」と絶賛! 闘病中にベンチ入りの指揮官にも賛辞続々

2019年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボローニャの選手が明かした復帰の舞台裏

セリエAでデビューを飾った冨安は現地メディアから上々な評価を受けている。 (C) Getty Images

 7月13日に白血病であることを公表してから40日強。ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督が、8月25日のセリエA開幕戦でベンチ入りし、世界を驚かせた。

 病院で闘いながらも、スタッフとのコミュニケーションを欠かさず、チームに関する指示を出してきたミハイロビッチ監督は、敵地でのヴェローナ戦で指揮を執った。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、ミハイロビッチ監督のベンチ入りにボローニャのアンドレア・ポーリは試合前に「僕たちは驚いた。予想外だったよ。でも、監督が一緒にいてくれて、僕らは喜んでいる」と述べた。

「監督は素晴らしい勇気を示してくれた。ホテルに彼が到着した時には、僕らは感動したよ」

 また、『Gazzetta dello Sport』紙は、SNSにミハイロビッチ監督への賛辞が相次いだことを報告している。

「おかえり、戦士」
「病院からベンチへ。伝説」
「この開幕節で最高の喜び」
「開幕節の勝者はひとりだけ」
「あなたはわたしの手本だ!」
「どういう結果になろうと、ボローニャの勝利」
「ボローニャファンではないけど、模範となってくれてありがとう」

 試合はボローニャが先制し、数的優位にも立ったが、セットプレーから追いつかれると再度勝ち越すには至らず。勝点1を分け合う船出となった。

 勝利を逃したと評価されているボローニャにおいて、好印象を残したのが、右サイドバックとしてフル出場し、セリエAデビューを飾った日本代表DFの冨安健洋だ。

『Gazzetta dello Sport』は、26日付紙面の採点記事で、冨安をチームのベストプレーヤーに選出。ダニーロと並ぶチーム最多の6.5点をつけ、次のように称賛した。

「彼のことを知りたいと興味があったか?いいだろう。さあ、これが彼だ。積極的でクリーン、明晰で勤勉。気持ちの良い新人だ」

 なお、同紙はミハイロビッチ監督に7点をつけ、「現場に来た勇気への採点。それ以外のことは、勝てなかった無念も含めて二の次だ」と評している。

 ボローニャは30日に行なわれる第2節でスパルを迎え撃つ。ホーム開幕戦で冨安とミハイロビッチ監督のチームは初白星をあげることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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