「すごくナーバスに…」バルサ史上2番目の若さでデビューした16歳FWにメッシが粋な計らい!

2019年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

あと18日早ければ新記録

78分からピッチに立ったファティ。惜しいシュートを放つなど堂々としたプレーを披露した。(C) Getty Images

 リオネル・メッシも、ルイス・スアレスも、ウスマンヌ・デンベレもいなかった。それでも、バルセロナは8月25日のラ・リーガ第2節で、ベティス相手に大量5得点を奪い、今シーズン初白星をあげている。

 新戦力アントワーヌ・グリエーズマンがカンプ・ノウでの初ゴールを含む2得点と脚光を浴びた一方で、4点リードで迎えた終盤に投入された若者にも大きな注目が集まった。弱冠16歳でデビューを飾ったアンス・ファティだ。

 クラブによると、16歳9か月25日でのリーグ戦デビューは、バルサ史上2番目の若さ。最年少記録を持つビセンテ・マルティネスは、16歳9か月7日でのデビューだった。つまり、ファティとはわずか18日の差である。なお、地元メディアによれば、マルティネスのデビューは1941年だという。

 スペイン紙『Marca』によれば、ファティは「実はすごくナーバスになっていたんだ。でも、歓迎してくれたクラブ、監督、ファンのみんなに感謝するばかりだよ」と喜びを表している。
 
 新星の登場は、偉大なる先達にとっても嬉しかったようだ。Marca紙によると、ロッカーに向かうトンネルで、欠場したメッシがわざわざファティを出迎え、抱擁をかわしている。16歳にとって、忘れられない瞬間だっただろう。

 メッシはその時の写真をSNSに投稿。「全員が素晴らしいプレーで勝点3を獲得」と、チームの勝利を称賛したうえで、ファティやトップチームでの公式戦初得点を記録したカルレス・ペレスら若手に賛辞を寄せた。

「家(カンテラ)の子たちがトップチームにたどり着き、カンプ・ノウでの公式戦で得点するという夢を叶える姿を見られて本当にうれしい」

 また、Marca紙は、ファティの父親が「人生でもっとも幸せな日だ。招集されたと聞いた時は、わたしも妻も泣いてしまったよ」と喜んでいることも伝えている。父親によれば、逸材にはレアル・マドリーがより好条件を提示していたそうだ。

「マドリーのほうが良い条件をオファーした。でも、わたしたちはバルサを選んだんだ。彼らは契約書を持ってウチまで来て、わたしを納得させてくれたからね」

 ファティは、17歳でトップデビューし、サッカー史に名を残す選手となったメッシのような道を歩むことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

次ページ【画像】メッシがファティを抱擁するシーンはこちら!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事