堂安律のPSV移籍はフローニンヘンが提示した約17億円の違約金がネックに。オランダ紙は「消滅の可能性も」と見解

2019年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

PSVが準備しているのは800万ユーロ

堂安が熱望しているPSV移籍だが、クラブ間交渉で消滅する可能性も。 (C) Getty Images

 欧州主要リーグの移籍市場がクローズするまで、約1週間となった。そんななか、オランダ・エールディビジのフローニンヘンに所属する堂安律の去就は、現地でも注目を集めている。

 堂安の移籍話が浮上したのは、先々週のことだ。エールディビジ有数の強豪クラブであるPSVが、セリエA・ナポリへの移籍が有力視されていたFWイルビング・ロサーノ(8月23日に正式決定)の後釜として、堂安の獲得を目指すと報じられた。

 しかし、クラブ間での交渉は難航している。オランダ紙『De Telegraaf』によれば、「PSVは堂安獲得のために800万ユーロ(約10億円)を準備し、それ以上払うつもりはない。一方のフローニンヘンは、堂安の売却に違約金1400万ユーロ(約17億5000万円)を提示。このギャップを埋めることは難しいだろう」との見解を示している。

 そのため、PSVは堂安ではなく、アルゼンチン出身のニコラス・ゴンサレス(シュツットガルト)にターゲットを変更するとの報道も出ていた。だが、期限付き移籍を前提にしたゴンサレスへのオファーについては、シュツットガルト側が拒んだようだ。

 結果、依然としてPSVは堂安への興味を維持しているが、金銭面でのギャップが埋まらない限りは交渉は進まないとのこと。現在は「堂安の代理人がフローニンヘンに条件を緩めるように説得している」(『De Telegraaf』)という。

 PSVは堂安とゴンサレスの獲得を両方とも見送ることも視野に入れている。それ以外のアタッカーにターゲットを移行し、期限付き移籍の準備を進める可能性も高まってきたようだ。

 移籍市場の締め切りは9月2日。それまでに堂安が熱望している移籍が実現するのか、それとも消滅してしまうのか。小さくない注目が集まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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