母国で選手兼監督に挑戦のコンパニ、伊東純也のお膳立て弾で5戦未勝利となり指揮権返上!自身も負傷退場と踏んだり蹴ったり…

2019年08月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

重要なメモリアルマッチに出られない?

故障で退場した後、ピッチ脇で檄を飛ばすコンパニ。初勝利は遠く……。(C)Getty Images

 マンチェスター・シティを退団したヴァンサン・コンパニは、今シーズンから母国ベルギーの名門アンデルレヒトでプレーイングマネジャーに就任した。だが、新たな挑戦の船出は厳しいものとなっている。

 アンデルレヒトは開幕から4試合で2分け2敗で白星なしの勝点2と、ここ21年で最悪のスタートを切った。これを受け、コンパニはゲームで指揮を執らず、プレーに専念することが決まったのだ。

 英公共放送『BBC』によると、ヘッドコーチのサイモン・デイビスは8月22日に「彼はキャプテンになる。試合の日は選手に集中だ」と話している。
 
 だが、この決定は、アンデルレヒトとコンパニに良い流れをもたらさなかった。23日の第5節では、伊東純也が所属するヘンクと対戦し、その伊東のアシストからゴールを許し、0-1で敗れて今季3敗目。さらに、コンパニ自身は後半途中に太ももを痛め、負傷交代を余儀なくされたのだ。

 BBCによれば、コンパニは9月11日に控える大事な試合にも出場できない恐れが出てきたとのこと。古巣の本拠地エティハド・スタジアムで行われる、シティでの11年を記念したゲームだ。もしも間に合わないとなれば……コンパニの胸中は穏やかでないだろう。

 もちろん、プレーイングマネジャーという特殊なかたちで指導者キャリアを始めただけに、コンパニは困難に遭遇することも覚悟したうえで、人生の新たな冒険に挑んだはずだ。

 だが、"指揮権"を手放すことになり、サミア・ナスリやナセル・シャドリも擁するチームで5戦未勝利、さらには自身のメモリアルゲームに出られないかもしれないという事態は想定外だったかもしれない。

 苦しむコンパニとアンデルレヒトは、状況を好転させられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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