ミランは中盤の補強に向けて、ディナモ・ザグレブでプレーする22歳のクロアチア代表マルセロ・ブロゾビッチ獲得に動き出している。すでに両クラブは頻繁に接触しており、状況によってはこの１月の移籍が実現する可能性がある。
 
　ブロゾビッチは先にサン・シーロで開催されたイタリア対クロアチア戦（EURO2016予選）にスタメン出場して際立ったパフォーマンスを見せており、これがミランのガッリアーニ副会長、マイオリーノSDを最終的に納得させる材料になった模様。
 
　テクニックと運動量を兼ね備えた現代的なMFで、インサイドハーフはもちろん、トップ下や２ボランチの一角もこなす戦術的柔軟性の持ち主だ。ミランのオファーは800万ユーロ（約11億2000万円）。今夏にはアーセナルやインテルも獲得に動いたが、ここにきてミランが争奪戦の先頭に立っている。
 
　ヨーロッパリーグに参戦中のD・ザグレブがグループステージを突破すれば、冬には動かず残留するだろうが、勝ち上がりの可能性はゼロに近いという状況（１勝３敗でグループD３位）だ。
 
文：ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳：片野道郎