マジョルカにレンタル移籍の久保建英はマドリー戦に出場できるのか? スペイン紙が「恐怖条項は撤廃」と報じる!

2019年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリー戦は9節と31節

マジョルカへのレンタル移籍が決まった久保。マドリー戦での活躍に期待が集まる。(C)Getty Images

 現地時間8月22日、レアル・マドリーの久保建英がラ・リーガ1部のマジョルカに1年間のレンタル移籍をすることが発表された。

 スペインの2部B(実質3部)に属するカスティージャ(Bチーム)ではなく、1部でプレーすることが決定し、ますます注目度が集まっている。

 気になるのは、保有元のマドリーとの試合に出られるのかどうか、だ。自軍との対戦でレンタル選手の出場を可能にするかどうかは、クラブの方針によって、変わってくる。

 例えば、バルセロナは、育成を優先し、貸し出した選手がバルサ戦に出場するのを可能にしている。

 対照的に、マドリーはこれまで、レンタル選手の出場を禁止、もしくは莫大な出場料を払った場合のみ許可する契約を結んできた。昨シーズンも、ラージョ・バジェカーノに期限付き移籍をしていたラウール・デ・トマス(現ベンフィカ)が、残留争い真っ只中の35節のマドリー戦に出場できないというケースがあった。

 マドリーがそういった方針を採るようになったのは、2003-04シーズンのチャンピオンズ・リーグ準々決勝で、モナコにローンに出していたフェルナンド・モリエンテスに大暴れされ(2試合で2ゴール・1アシスト)、敗退の憂き目にあったのがきっかけだったとも言われている。
 
 だが、マドリーはその方針を転換したようだ。スペイン紙『AS』は、テレビ番組の『Jugones』が伝えたこととして、「マドリーは法的な理由から、レンタル先との対戦で選手の出場を制限しなくなる。"恐怖条項"は撤廃された」と報じた。

 そして、久保をはじめ、アンドリー・ルニン(バジャドリー)、セルヒオ・レギロン(セビージャ)、マルティン・ウーデゴーといったレンタル中の選手が、マドリー戦でピッチに立てるようになったと綴っている。

 マジョルカがマドリーと対戦するのは、それぞれ10月と4月に行なわれる予定の9節(ホーム)と31節(アウェー)だ。この試合でインパクトを残せば、マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督へのこれ以上ないアピールになるだけに、久保のパフォーマンスに熱い視線が注がれることになるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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