「相手DFにとって絶え間ない脅威だ!」マンチェスターの地元紙がマンC加入の食野亮太郎を特集。シビアな評価も…

2019年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「特大のインパクトを残せなければ…」と現実的な評価も受ける

愛着のあるガンバを離れて欧州サッカー界に飛び込む食野をマンチェスターの地元紙が特集した。 (C) Getty Images

 8月9日、ガンバ大阪は食野亮太郎がプレミアリーグ王者のマンチェスター・シティに加わることを発表した。

 わずか90万ポンド(約1億1700万円)前後と伝えられている移籍金でシティに加わった食野だが、現時点でジョゼップ・グアルディオラ監督の構想には入っていないと判断され、今夏はスコットランドの古豪ハーツへの期限付き移籍が濃厚だ。現地時間8月16日に英国内での就労ビザを特例で取得した食野は、スコットランドでのプレーが可能となっている。

 代表経験がなく、海外では無名の若きサムライを地元紙が特集している。『Manchester Evening News』は、「リョウタロウ・メシノとは何者か?」と銘打ち、次のように紹介している。

「シティは、この夏の移籍市場が締まる直前にジョアン・カンセロと契約した。だが、チームが契約したのはポルトガル代表DFだけじゃなかった。高く評価される日本人FWリョウタロウ・メシノも獲得していたのだ。ガンバユースを出たメシノは、2017年にプロ契約を締結し、主にU-23チームでプレーしながら首脳陣に感銘を与えていた」

 食野の経歴を紹介した同紙は、さらにプレースタイルとシティでプレーする可能性についても記している。

「常にゴールに目を向け、俊敏に突き進むアジリティーを持つメシノは、右ウイングからのカットインを武器としており、相手ディフェンダーにとっては絶え間ない脅威だ。ただ、彼はすでに21歳であるため、レンタルでの移籍が濃厚となっているハーツで成長を続け、スコットランドの地で特大のインパクトを残せない限り、彼はシティのトップチームでの道を見出すことはできないだろう」

 マンチェスターの地元紙から手厳しい現実的な評価も受けた食野だが、英公共放送『BBC』のスコットランド版の取材に応じたハーツのクレイグ・レヴィン監督は、「彼はハーツのサポーターだけではなく、対戦相手のサポーターをも巻き込んで興奮させると思う」と大きな期待を寄せている。

「非常にアグレッシブなプレーヤーで、前線のどこでもこなすことができ、優れたスピードとドリブル能力を持っている。非常に才能がある若手を迎え入れることに、私自身、とても興奮している」

 週明けにメディカルチェックを行なったのちに、ハーツ加入が正式に発表される見込みとなっている食野は、欧州の舞台でいかに躍動するのか。興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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