「チームが不要としている戦術批判だ!」ニューカッスル武藤嘉紀の“率直コメント”に英メディアが苦言

2019年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

今シーズン初出場を飾った試合後に…

ノーリッジ戦でインパクトを残せなかった武藤。試合後のコメントが物議を醸している。 (C) Getty Images

 日本代表FWが試合後に放ったコメントが議論を呼んでいる。

 現地時間8月17日に行なわれたプレミアリーグ第2節で、昇格組のノーリッジ・シティと対戦したニューカッスル・ユナイテッドは1-3の完敗を喫した。

 この試合で今シーズンの"開幕"を迎えたのが、ニューカッスルに所属する武藤嘉紀だった。67分にジョエリントンに代わってピッチに立った日本代表FWは、チームが劣勢に立たされるなかで、出場27分間でわずかに5度しかボールに触れずに見せ場を作れなかった。

 ゲーム後、武藤は、「孤立していると感じました」と率直に試合の感想を語った。その内容を地元紙『The Chronicle』が伝えた。

「本当に難しい試合になりました。孤立していたと感じましたし、常に3人か4人の相手に囲まれていました。FWとしてとてもタフで、チームも試合を通して苦戦しました。前半の様子をベンチから見ていて、ジョエリントンも苦戦していたから、僕がピッチに立ったとしても難しいものになると予想していました。ハットトリックをしたノーリッジのテーム・プッキはカウンターを上手く利用していましたし、それは僕がチームのためにやりたいイメージでした」

 ただ、この武藤のコメントがスティーブ・ブルース監督に対する批判だとして、あらぬ方向へ飛び火した。

 日夜、ニューカッスルの情報を発信している英国のサッカー専門メディア『HITC』は、武藤のコメントについて、「このチーム状況で、あの意見はボスの助けにはならない」とし、発言をするタイミングについて次のように苦言を呈した。

「ムトウのコメントはニューカッスルの戦術批判と取ることができ、それはいまブルースが最も不要としているものだ。自身がポジション争いを強いられているなかで、公の場に出て、苦労を強いられたと率直に意見をすることは、あまりお勧めできる行為ではない。チームに少なくない害を及ぼす危険性があるからだ。

 ブルースはプレシーズンでのムトウのパフォーマンスについて『非常に印象的だった』と口にしていたが、そうしたなかでの日本人のノーリッジ戦後のコメントはチームが一体感を見せなければならない現時点では見当違いだった」

 低調なスタートをきったチームにあって、出場時間が限られている武藤。このコメントが、起用法に影響を及ぼすことになるのか。ブルース監督の反応を含め、今後のパフォーマンスを見守りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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