「数よりも重要なのは価値あるゴールを奪えたことだ」ラストマッチ直前のF・トーレスが振り返る自身のベストゴールは?

2019年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ビッグタイトルを手繰り寄せた決勝点は「私の人生を変えたゴールだ」

16の頃から一緒にプレーをしていたというイニエスタをラストマッチの対戦相手に選んだF・トーレス。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 23日のJ1リーグ24節・ヴィッセル神戸戦で現役生活を引退するフェルナンド・トーレス。
 
『DAZN』がトーレスのラストマッチに合わせて組んだ特集「Count down to 8.23」では全4エピソードが順次公開されている。
 
 その中のひとつ、エピソード2「The Best Goals」では、フェルナンド・トーレスがプロキャリアで積み上げた"301"のゴールの中で、自身にとって忘れられない得点を振り返っている。
 
「数よりも重要なのは価値あるゴールを奪えたことだ」(F・トーレス)と語り、「真っ先に思い浮かぶ」と選んだのは、EURO2008の決勝(2008年6月29日)ドイツ戦で、1-0の勝利を決めた決勝点だ。
 
「フォワードとしての私の特長が凝縮されたゴール」と自身も語るように、シャビからのスルーパスに反応したトーレスは、ドイツDFのフィリップ・ラームの背後から飛び出し、GKイェンス・レーマンの寄せよりも早く、足先を入れてゴールネットを揺らした。

 40年間得ることができなかったタイトルをスペインにもたらした得点は、「私の人生を変えたゴールだ」と語る。

「スピード、強さ、そして何よりも信じること。最後まで諦めなかった。そして脚を入れるチャンスがあったんだ。このゴールは私のフォワードとしての姿勢を明確に表わしている」と振り返る。

 その他では、リバプール時のブラックバーン戦「美しさという意味で私を特長づけるゴールの1つでもある」として「リヴァプールサポーターが最高のゴールと喜んでくれている」シーンを挙げた。

 背後からのロングボールをワントラップして、ペナルティエリア右の角から、ノールックでゴール左隅にハーフボレーで決めた。「ゴールは動かない。どこにゴールがあるか知っていた。ゴールを見ていなくても何が起きているかイメージできるんだ」とその自信を覗かせる。

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