パワハラ騒動に揺れる湘南、終了間際の失点で惜敗…劇的勝利の鳥栖は3日前に合流した金井が90+5分に決勝弾!

2019年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

終了間際に鳥栖が決勝弾!

鳥栖のクエンカは抜け目ないポジショニングで2点を決めた。写真:滝川敏之

 J1リーグ23節の湘南ベルマーレ対サガン鳥栖が17日、Shonan BMWスタジアム平塚で行なわれ、3-2で鳥栖が劇的な勝利を収めた。決勝点を挙げたのは、3日前にチームに合流した新加入の金井貢史。90+5分のゴールで、鳥栖に勝点3をもたらした。曺貴裁監督のパワハラ疑惑に揺れる湘南は、土壇場で勝点を取りこぼした。
 
 試合の均衡が破れたのは25分、金崎夢生とのコンビネーションでエリア内に侵入した原輝綺が低いクロスを上げ、イサック・クエンカが押し込んで、鳥栖が先制する。さらに鳥栖は41分、原が右サイドから再びクロスを上げると、相手DFに当たったボールがゴール前にこぼれ、これをクエンカが押し込んで追加点を挙げた。
 
 対する湘南は、直後の43分にゴール前の混戦から松田天馬がねじ込み、1点差に迫って前半を折り返す。

 後半は走力で勝る湘南がアグレッシブにゴールに迫り、57分にセットプレーの流れから2点目を奪う。CKのこぼれ球を拾った松田がクロスを上げると、ファーサイドの坂圭祐がDFに競り勝ってヘディングシュート。これは鳥栖のDF金井貢史にブロックされたが、こぼれ球を古林将太が押し込んで同点に追いついた。
 
 その後はお互いにチャンスを作るが、鳥栖は福田晃斗の決定的なダイビングヘッドがゴール前でバウンドして枠を外れ、湘南はエリア内で放った杉岡大暉のシュートがバーを越えた。
 
 そうして迎えた最終盤の90+5分、鳥栖に歓喜の瞬間が訪れる。右サイドから上がったクロスを豊田陽平が身体を捻ってファーサイドヘディングシュート。これは枠を外れていたが、走り込んだ金井が詰めてスライディングでゴールに押し込んだ。
 
 まさに劇的な決勝弾。「今日はどうしても勝ちたかった」と語った金井が立役者になり、鳥栖が3-2で勝利をモノにした。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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