香川真司に23番を譲ったサラゴサDFをスペイン紙が大絶賛!「1年も経たないうちに二度も…」

2019年08月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

サラゴサ加入時は6番だったが…

13日に入団発表を行なった香川。背番号は慣れ親しんだ23番に決まった。(C)Getty Images

 現地時間8月13日、ドルトムントからレアル・サラゴサに移籍した香川真司が、入団会見を行なった。7000人ものサポーターが集まり、大盛況となったこの場で発表されたのが背番号だ。

 日本代表MFは、ドルトムントやベジクタシュでも背負った「23番」を選択。そのナンバーを快く譲ったのがシモーネ・グリッポだ。

 実は、このスイス人CBが背番号を明け渡したのは、これが初めてではない。今冬にスペイン人DFのアルベルト・ギティアンがバジャドリーから加入した際にも、17年夏にサラゴザへ入団した時から纏ってきた6番を譲り、そしてチョイスしたのが23番だったのだ。
 
 1年も経たないうちに、二度も"マイナンバー"を譲渡したグリッポを、スペイン紙『MARCA』は手放しで称賛している。

「サラゴサのゲームキャプテンのひとりである、シモーネ・グリッポがまたやってくれた。チームメイトに対して素晴らしい行動をしたのだ。香川慎二がドルトムント時代につけていた『23番』を与え、20番に変更するのに何も不満も漏らさなかった」

 記事には、昨年11月に前十字靭帯断裂の大怪我を負ったグリッポの穴埋めとしてやってきたギティアンの、次のようなコメントを掲載している。

「(故障中の)シモーネに『6番を借りていいかい?』って連絡をしたんだ。無理に番号を奪うのは本意ではなかったからね。そしたら彼は、『問題ないよ』って言ってくれたんだ。本当にナイスガイだよ」

 AS紙は最後にこう結んでいる。

「グリッポは1年も経たないうちに3つの異なる番号を"取得"したが、不満はまったく見せなかった。不平を言うのではなく、チームメイトを助ける。それが、彼がキャプテンのひとりであり、『シモーネのチーム』とまで呼ばれる理由だ。このような振る舞いは、きっと実を結ぶことだろう」

 香川のパフォーマンスはもちろん、この心優しいCBのプレーにも注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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