「彼の成功を皆が期待している!」日本代表MF三好康児、古豪アントワープへ1年間の期限付き移籍が決定!

2019年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベルギーで戦う9人目の日本人選手に

今季は横浜でプレーしていた三好。ヨーロッパへの熱き思いを胸に、今回の移籍を決断したという。 (C)SOCCER DIGEST

 8月20日、日本代表MF三好康児がベルギーの名門アントワープに期限付きで移籍すると、川崎フロンターレ、そしてアントワープが正式に発表した。

 三好の移籍については、アントワープの現地紙『Gazet van Antwerpen』がいち早く報じており、先週の段階で「来週にはメディカルチェックを行ない、サインする見込み」と伝えられていた。三好は17日に日本を発ち、先週末にはホームスタジアムで行なわれたリーグ第4節シント=トロイデン戦を観戦していたようだ。

 また、イタリアの移籍専門記者ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏のサイトによれば、今回のレンタル契約は買い取りオプション付きと報じており、公式サイトでは「買取オプション付きの1年間のレンタル移籍」であると発表されている。

 同クラブにとって初めての日本人選手となる三好。移籍決定にあたって、川崎の広報を通じ、以下のコメントを寄せている。

「この度、ベルギーリーグ1部のロイヤル・アントワープFCと契約することができました。欧州移籍に挑戦させてもらうにあたり、支えてもらったクラブには本当に感謝しています。ありがとうございました。これからは、RAFCの一員として活躍する事でお世話になったクラブ、皆様へ恩返しができるように頑張りたいと思います。これからも、よろしくお願いします」

 

 また、アントワープ公式サイトではミニインタビューが公開されており、三好は先週末にホームスタジアムで観戦した感想を「レベルの高いプレーヤーがそろったチームだと思います。サポーターも大勢集まっていて、雰囲気もとても気に入りました」と回答している。アントワープは「レッズ(アントワープの愛称)での彼の成功を皆が期待している!」と激励している。

 三好は今季、川崎から横浜F・マリノスに期限付き移籍で加入。J1リーグでは19試合出場、3ゴールを記録した。さらに、6月に開催されたコパ・アメリカでは日本代表デビューを果たし、ウルグアイ戦で2ゴールを決めるなど鮮烈な印象を残している。現在22歳で、来年に控える東京五輪のメンバーとしても期待されるアタッカーのひとりだ。

 移籍先のアントワープは、リーグ開幕から4試合で3勝1敗と好調だ。昨季をリーグ4位で終え、現在はヨーロッパリーグ(EL)の予選に参加中。3回戦まで勝ち抜き、プレーオフ進出を決めている。8月21、28日には今夏に加入したDF菅原由勢が所属するAZ(オランダ)との対戦が控えている。

 これで今夏新たにベルギー挑戦を決めた日本人選手は、シュミット・ダニエル、鈴木優磨(ともにシント=トロイデン)、天野純、小池龍太(ともにロケレン)に続き、三好で5人目。今季ベルギーでプレーする日本人選手は、現時点で9人にのぼる。

 日本でも屈指の技巧派として鳴らすレフティー。強力なサイドアタッカーが揃うアントワープで競争に勝ち抜き、真価を発揮できるかが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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