「自分の経験を共有したい」元オランダ代表の名手スナイデルが35歳で現役引退を発表!ユトレヒトで第2のキャリアをスタート

2019年08月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

オランイェの名手がまたひとり…

16年に渡るプロキャリアに終止符を打ったスナイデル。そのパスセンスでファンを魅了した。(C)Getty Images

 ロビン・ファン・ペルシ、アリエン・ロッベンに続き、またひとりオランダのレジェンドがユニホームを脱ぐことになった。

 現地時間8月12日、元オランダ代表のMFヴェスレイ・スナイデルが現役を引退することを発表した。欧州メディアが一斉に伝えている。

 現在35歳のスナイデルは、今年4月にカタールのアル・ガラファでの2シーズン目を終え、その去就が注目されていたが、スパイクを脱いで、オランダ1部のユトレヒトのフロント入りすることを明らかにした。

 母国の名門アヤックスの下部組織で育ったスナイデルは、2003年2月に18歳でトップデビュー。洗練されたテクニックと両足から繰り出す高精度のパスを武器に、司令塔として瞬く間に主力へと成長し、5シーズンに渡って活躍した。

 07年にレアル・マドリーに引き抜かれると、その後はインテル、ガラタサライ、ニース、そしてアル・ガラファと渡り歩き、6か国でプレーした。

 なんと言っても、ハイライトはインテル1年目の09-10シーズンだ。ジョゼ・モウリーニョ監督の下、不動のトップ下として、イタリア初の3冠達成(チャンピオンズ・リーグ、セリエA、コッパ・イタリア)の原動力のひとりとなった。

 03年3月にデビューしたオランダ代表でも主軸を担い、同国歴代最多の134キャップを刻み、31ゴールを記録。10年の南アフリカ・ワールドカップでは準優勝に大きく貢献した。
 
 オーナーであるフランス・ファン・シューメレン氏の熱意に打たれ、ユトレヒトで第2の人生をスタートさせることになった名手は、クラブの公式チャンネルを通じて、次のようなコメントを発表している。

「この街にはとても愛着がある。引退した後、自分の経験を共有できる場所が欲しかったんだ。以前からここに来る可能性について話していたけど、いま(正式に)署名した。素晴らしいシーズンになることを楽しみにしているよ」

 正式な肩書きは明らかになっていないが、専用のボックス席で毎試合チェックすることになるという。

 同世代のファン・ペルシ、ロッベン、ラファエル・ファン・デルファールトらとともにオランイェ(オレンジ軍団)の一時代を築いたスナイデル。その第2のキャリアにエールを送りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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