“赤い悪魔”ここにあり! アグレッシブさを貫いたマンUがチェルシーに4発快勝で好発進

2019年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半に相手を突き放すラッシュ!

ラッシュフォード(左)とマルシアル(右)のゴールでチェルシーを突き放したユナイテッドが好ゲームを演じてみせた。 (C) Getty Images

 現地時間8月11日、2019-20シーズンのプレミアリーグ開幕戦が行なわれ、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが対戦した。

 開幕節最注目のビッグマッチとして組まれた両雄のゲーム。ユナイテッドのスタメンには、新戦力のマグワイアやワン=ビサカに加え、去就が注目されるポグバも名を連ねた。一方のチェルシー側は、今夏の移籍市場のデッドラインデーにアーセナルへと退団したブラジル代表CBのD・ルイスの代わりをズマが務めたほか、唯一の新戦力であるプリシッチはベンチスタートとなった。

 試合は立ち上がりが終わろうかという18分に動く。エリア内へとドリブルで仕掛けたラッシュフォードがズマに倒されてPKを獲得し、これを難なく自ら決めたのだ。

 先手を取られたアウェーチームだったが、トーンダウンせずに積極的なチェックに奔走し続ける。かたやユナイテッドも攻勢を強め、前掛かりに出たことで、ゲームは両軍がアグレッシブなサッカーを見せる一進一退の攻防戦となる。

 その後もインテンシティーの高さを両軍が維持した前半は、1-0でユナイテッドがリードしてハーフタイムへ突入した。

 迎えた後半も両軍が激しくボールを奪い合う肉弾戦が続くなかで、1点のビハインドを追うチェルシーは、58分に"ジョーカー"であるプリシッチをバークリーに代えて投入。以降は、左サイドを起点にして攻撃を展開していった。

 しかし、ホームチームは、引くことなくに戦い続け、追いすがるアウェーチームを突き放すことに成功する。

 まるは64分、自陣深くからのロングカウンターから右サイドへ展開し、ペレイラがクロスボールを供給。これをマルシアルが押し込んで2点目をゲット。そして、直後の66分にはポグバのロングパスに反応して相手の最終ラインを突破したラッシュフォードが3点目を決めた。

 堅守速攻の狙いが的中し、怒涛のラッシュを打ちこんだユナイテッドに対し、チェルシーは反撃の糸口を模索し続けたが、眼前に立ちはだかるマグワイアを中心にした堅固なブロックを突き崩せずに時間を浪費していった。

 その後も危なげなくチェルシーの攻撃をかわし、最後までアグレッシブなサッカーを貫いたユナイテッドは、81分に三度カウンターから抜け出したポグバのラストパスに途中出場の新戦力ジェームズがシュートをねじ込んで、趨勢を定める4点目をもぎ取った。

 結局、試合は4-0で終了。難敵を相手に、かつて攻守に隙がないことで他チームから恐れられた"赤い悪魔"の復活を印象付けるようなゲーム内容を披露したユナイテッドが、開幕白星スタートを切った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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