「クボの存在にも関わりが…」二の足を踏むバルサを出し抜きマドリーがネイマール獲得に動く!?

2019年08月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサは1ユーロも払うつもりがなく…

パリSG退団の意志を明確にしているネイマール。だが獲得に動いているのは……。 (C) Getty Images

 セレソンの至宝は、いったいどこへ新天地を構えるのか。そんな気になる去就に進展があった。

 現地時間8月10日にスペイン紙『Marca』などの複数メディアは、パリ・サンジェルマンのスポーツディレクター(SD)を務めるレオナルドが、ネイマールの去就について、「話し合いは進んでいる。まだ合意ではないけど、どうなるか見てみよう。全員が納得できる未来を必要としている」と、他クラブとの移籍交渉を認めたことを一斉に報じた。

 パリSGからの退団を切望しているとされるネイマール。そんななか、レオナルドSDが公に交渉を認めたことで、その相手がどこなのか俄然注目が集まっている。

『Marca』は、本人の第一希望である古巣バルセロナがネイマールの獲得に1ユーロも支払う考えがないことを指摘している。

 今夏の移籍市場でバルサは、アントワーヌ・グリエーズマン、ネト、ジュニオル・フィルポ、そしてフレンキー・デ・ヨングを獲得し、合計2億5000万ユーロ(約298億円)を費やしている。そのため、移籍金2億2000万ユーロ(約268億円)以上が必要とされるネイマールを再獲得する資金は残されていない。

 同紙は、「彼らが経済的な側面を考慮して狂った決断をしないことは明らかだ」と伝え、バルサがネイマールの争奪戦から離脱する可能性があることを報じた。

「バルサはネイマールを復帰させることに興味があるが、クラブの口座の状況を認識している。つまりネイマールの復帰はパリ・サンジェルマンがバルサの選手に興味を示し、物々交換をする形でなければ、成立する可能性がない」

 では、ネイマールはどこへ行くのか? 『Marca』は、バルサ最大のライバルであるレアル・マドリーの名前を挙げた。

「ネイマールは今後数週間のうちにレアル・マドリーの一員になるための準備をするかもしれない。彼のエージェントであるピニ・ザハヴィ氏とマドリーは、ジネディーヌ・ジダンのチームでプレーするための道を模索しており、パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長も移籍を容認している」

 ただ、マドリーもネイマールを受け入れるためにはいくつかの障壁を乗り越えなければいけないようだ。記事はこう続けている。

「ブラジル代表のスターには高い移籍金に加え、高給が必要になる。そのため白いチームは、ベイル、ハメス、マリアーノを移籍させ、ロッカールームに空きを作る必要がある。さらにジダンはネイマールの獲得に『OK』を出しているようだが、その交渉はカステージャ行きが濃厚となっているロドリゴとレンタル移籍が噂されるクボという二人の外国籍選手の存在にも関わり、さらにいまだ燻っているヴィニシウスをどう扱うのかという点を解決しなければならない」

 一連の情報を見るに選手側とパリSGの譲歩がなければ、ネイマールのラ・リーガ復帰は、立ち消えることになりそうだが、いかなる決着をみることになるのか。その動向に世界が注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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