中村敬斗が2試合連続ゴール、堂安律は豪快ミドルで今季初弾! 注目の“オランダ日本人対決”を制したのは――

2019年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

フローニンヘンは二人が退場となって…

板倉(右)と堂安(左)との日本人対決で中村(中央)がまたも鮮烈な輝きを放った。 (C) Getty Images

 現地時間8月10日、エールディビジの第2節が行なわれ、フローニンヘンの本拠地でトゥベンテが乗り込んだ。

 約1週間前の開幕戦で勝利したフローニンヘンは堂安律と板倉滉がともに先発出場。一方、トゥベンテはPSV戦でゴールを決め、鮮烈なデビューを飾った中村敬斗がスタメン入りし、注目の日本人対決が実現した。

 試合は序盤から両軍の激しいボールの奪い合いとなる。そのなかで最初にビッグチャンスを迎えたのはアウェーチームだった。13分、板倉がエリア内でカンタラピエドラを倒してPKを献上。しかし、これをキッカーの倒されたカンタラピエドラがクロスバーに直撃させて失敗した。

 難を逃れたフローニンヘンは、トップ下で起用した堂安を起点に反撃を開始。22分にはその日本代表MFが、果敢なドリブル突破から左足で強烈なシュートを放ったが、渾身の一撃は相手GKの好守に阻まれた。

 堂安が決定機を創出した4分後にフローニンヘンはVAR判定の末にPKを獲得。しかし、キッカーのシーハイスが蹴ったど真ん中を突いたシュートは相手GKに弾かれ、こちらもビッグチャンスを逸した。

 両軍が得点機を決めきれずに試合が推移するなかで、フローニンヘンが劣勢に立たされる。41分に10番のルンドクビスト、47分にCBのテヴィーリクがそれぞれ一発退場を命じられたのだ。

 主審のジャッジに怒ったホームサポーターがピッチに乱入するなど、険悪なムードが漂うなか、前半はスコアレスで終了した。

 迎えた後半は数的有利なトゥベンテが相手を押し込む時間が続く。フローニンヘンはトップ下の堂安も自陣にプレスバックして守備に追われた。

 チームが攻勢に出るなか、左ウイングで起用された中村は、相手DFの激しいマークに苦戦を強いられ、持ち味を発揮できずにいたが、55分に魅せる。敵エリア手前で堂安に倒されて獲得したFKをゴール左下隅へ直接決めたのだ。

 中村の2試合連続弾で先手を取ったトゥベンテは一気に攻勢を強める。そして、戦意喪失気味となったフローニンヘンは完全に守勢に回ると、ホームチームは70分にVAR判定の末にPK獲得。これをカンタラピエドラが確実に決めて追加点を決めた。

 その後も、トゥベンテが危なげなく時間を進めるなかで、フローニンヘンが一矢報いる。84分にカウンターから仕掛けた堂安が鮮やかなミドルシュートを突き刺した。

 しかし、トゥベンテは96分にヴクキッチが3点目をゲット。結局、試合も3-1でアウェーチームが逃げ切り、注目の日本人対決は、貴重な先制ゴールを挙げた中村に軍配が上がった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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