「足りないのかなと思った」今季CL初挑戦のザルツブルクがR・マドリーと対戦! 奥川雅也が感じた欧州最高峰との「差」とは?

2019年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野は試合後に検査のため病院へ 

昨季は期限付きでドイツ2部のホルシュタイン・キールでプレーした奥川。今季はトップチームに登録され、リーグ戦初先発も経験。 (C) Getty Images

 現地時間8月7日、オーストリア・リーグの王者レッドブル・ザルツブルクは、スペイン強豪のレアル・マドリーとテストマッチを行った。試合は19分にエデン・アザールに奪われたゴールが決勝点となり、0-1で敗れた。

 R・マドリーとの対戦とあって、テストマッチながらスタジアムには3万188人が詰めかけた。ザルツブルクのサポーターは、試合前から力強い応援でチームを盛り立てていた。選手たちは積極的に前からプレスを仕掛け、全体的に粘り強い守備と素早い攻撃で健闘したといえるだろう。

 ザルツブルクに所属する日本人選手ふたりもこの試合に参加した。開幕したリーグ戦2試合で2ゴールと絶好調なFW南野拓実は、右サイドハーフで先発出場。スペースでパスを受けて前線に顔を出しながら好機を探った。悔やまれるのは、この日チーム最大のシュートチャンスを、ものにすることができなかったことだ。

 27分、左サイドから切り崩すと左SBアンドレアス・ウルマーがグラウンダーのクロスをゴール前に送る。南野は完全にフリーな状態でそれを受けてシュートに持ち込んだが、シュートは枠を外してしまった。理想的な崩しからの絶好機を逸しただけに、チームにとっても痛いミスとなった。

 南野は他の先発選手同様に前半45分間の出場で交代。試合中にどこか負傷していたようで、クラブの広報担当者によれば、試合後に検査のために病院に向かったようだ。詳細は明らかになっていない。

 また、南野とともに2試合連続でゴールを決めているMF奥川雅也はベンチスタート。後半開始から出場し、右ハーフでプレーした。

 なかなかいいかたちでボールに触ることができなかったが、89分に中盤でボール受けると素早いコントロールからファン・フィチャンにスルーパスを通したプレーなどは目を引いた。

 試合後、奥川は囲み取材に応じ、R・マドリーとの対戦についてこう振り返った。

「いつもと変わらず、僕らのサッカーをしようと。前線のプレスからショートカウンターをいかにチームで実行することができるかですね。ただ、もうちょっとボール持った時に冷静になれていればよかったかなと思います」

 ザルツブルクは、とにかく縦に速くボールを通すプレーが特徴だ。奥川の指摘通り、この日は慌てすぎてマイボールを失ったりするシーンも少なくなかった。こうしたクオリティーに、R・マドリーとの差があったと感じたようだ。

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