久保建英のコスパがもっとも高い!? バジャドリーがマドリー若手4人衆、いずれかのレンタル獲得を画策中

2019年08月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

“怪物”ロナウド氏がペレス会長に直談判とも

現在もトップチームでの活動を続けている久保。今後さらに株価が上昇する可能性がある。(C)Getty Images

 ここ数日、スペインの主要メディアが取り沙汰しているのが、日本代表FW久保建英の"これから"についてだ。
 
 目下、レアル・マドリーのトップチームで練習に取り組んでいる18歳。7月9日の合流からカナダ、アメリカ、ドイツを遠征し、およそ3週間で瞬く間に声価を高めた。やはり、その期間に出場したプレシーズンマッチ4試合でのパフォーマンスが印象的だっただろう。いずれも限られた出場時間ながら、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリー、トッテナム・ホットスパー、フェネルバフチェと欧州を代表する強豪を向こうに回し、堂々たる出来を披露したのである。
 
 ジネディーヌ・ジダン監督は今後の久保について、「カスティージャ(Bチーム)の試合でプレーさせながら、日々のトレーニングは我々(トップチーム)と積む」との方針を打ち出した。シーズン開幕後、週末はカスティージャが属するセグンダB(実質3部リーグ)のゲームに出場し、平日はトップでの練習に参加するという流れ。そこでの成長を見極めながら、本格的にトップに引き上げるタイミングを見極めようと考えている。入団決定時は「カスティージャで1年間」が既定路線だっただけに、今回のトップ帯同による評価上昇で、状況は大きく変化したと言っていいだろう。
 
 一方で、メディアやファンは活気づいている。全国紙『MARCA』が久保に関して実施したアンケート調査では、「トップチームに引き上げる」が53%、「カスティージャでプレーする」が9%、さらには「他の1部クラブにレンタル移籍」が38%という結果を得た。大多数のファンが、久保はトップレベルでプレーするに相応しいと見なしているのだ。

 
 そんななか、複数メディアが報じたのが「レンタル獲得」の正式オファーである。マドリーの元には5つのクラブから久保獲得の意思表示があり、その内訳はレバンテ(昨季15位)、エスパニョール(昨季7位)、バジャドリー(昨季16位)、マジョルカ(昨季2部・5位/昇格プレーオフ優勝)、ビジャレアル(昨季14位)だという。
 
 とりわけ熱心なのが、バジャドリーだ。
 
 現在クラブのオーナーを務めるのは、元ブラジル代表FWで"怪物"の異名を誇ったロナウド氏。2度ワールドカップを制した名ストライカーは、ちょうど1年前に3000万ユーロ(約37億5000万円)の私費を投じてバジャドリーの筆頭株主となった。今夏の強化計画はうまく進んでおらず、古巣であるマドリーのフロレンティーノ・ペレス会長に若手逸材のレンタル提供を嘆願している。

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