チームメイトから「ゴールデンボーイ」と称賛も! 冨安健洋はボローニャで定位置を掴めるか?

2019年08月01日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

CBのみならず右SBでも試される

ボローニャに新加入した冨安。写真:Alberto LINGRIA

 今夏にシント=トロイデンからボローニャに移籍したのが、日本代表DFの冨安健洋だ。ボローニャの日本人プレーヤーは2004年1~6月に所属した中田英寿以来、セリエAを戦う日本人プレーヤーは2018年1月にインテルを去った長友佑都以来となる。

 その冨安は新天地でどんな状況に置かれているのか。まず昨シーズン途中から指揮を執るシニシャ・ミハイロビッチ監督が急性白血病を患って入院し、現時点では「監督不在」。当面はセルビア人指揮官の復帰を待つ意向で、それまではコーチングスタッフたちが一丸となってチームを率いていく見込みだ。

 そんな中で今夏のボローニャは、CB陣を大きくテコ入れしている。昨シーズン後半戦に主力だったリャンコを保有元のトリノへ返却し、さらにフィリップ・へランデルをレンジャーズへ売却。一方でレンタルだったダニーロをウディネーゼから買い取り、さらにオランダのユース代表歴を持つステファン・デンスビル(←クラブ・ブルージュ)、イタリア人の成長株マッティア・バーニ(←キエーボ)、そして冨安を新たに獲得したのだ。

 その中でも引き続き4バックの最終ラインの柱となりそうなのが、セリエA279試合出場の実績を持つ35歳のベテランで、昨シーズンもほぼ不動だったブラジル人のダニーロ。CBだと冨安は、その相棒の座を同じ新戦力たちと争奪する立場だ。

 チームのプレシーズンキャンプは7月10日からスタートしたが、冨安はコパ・アメリカ明けのため16日に遅れて合流。ただ、ワルテル・サバティーニSDが獲得発表前にその名を口にし、DFではクラブ史上最高額の900万ユーロ(約11億円)を投じるなど、クラブの期待値はかなり高い。

 実際、合流後のプレシーズンマッチ3試合では、いずれも出番を与えられている。最初の試合はCB、そしてその後の2試合では右SBで試された。右SBではセネガル代表のイブライマ・エムバイエ、イタリアU-21代表歴を持つアルトゥーロ・カラブレージなどがライバルになる。

 チームメイトたちの評判は良好だ。守護神のウカシュ・スコルプスキは「彼はゴールデンボーイ(黄金の少年=才能豊かな選手という意味)さ。笑顔で一所懸命に働いている。僕らの大きな力になってくれるだろう」、リーダー格のMFアンドレア・ポーリは「まだ連携を学んでいる段階だけど、(ともにベルギーから来た)デンスビルと冨安は良いプレーをしている。他のリーグから来て、すぐにここまで適応できるのは簡単じゃないさ」と称賛する。

 はたして冨安は、CBか右SBでレギュラーの座を掴めるか。まずは新シーズンで初の公式戦となる8月18日のコッパ・イタリア3回戦、そして25日のセリエA開幕戦に注目したい。

構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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