ブンデスリーガが開幕する８月16日まで、あと２週間と少し。各クラブが精力的に準備を進めているなか、ブレーメンに所属する大迫勇也の評価が、日に日に高まっているようだ。

　現地時間28日、ブレーメンは乾貴士が所属するスペイン１部のエイバルとテストマッチを行なった。先発した大迫は、60分にCKに頭で合わせてゴールを決めるなど、４-０の勝利に貢献している。

　このパフォーマンスに対してドイツ紙『BILD』は、「チームを勝利に導く、力強いパフォーマンスを見せた」と日本代表FWを絶賛した。

　ブレーメンは、昨シーズンに10番を背負って公式戦36試合に出場し、12得点・14アシストをマークしたドイツ代表マックス・クルゼがトルコ１部のフェネルバフチェに移籍。その穴埋めを埋める新たな攻撃の柱として、フロリアン・コーフェルト監督は、大迫に期待を寄せている。

　BILD紙によると、この試合でも大迫を起用したコーフェルト監督は、試合後にこうコメントしたという。

「マックスが去ったことは、チームとって決して喜ばしいことではない。だが、その結果として、新たな選手が能力を発揮することで、チームに多様性を与えることも見逃してはならない。マックスのポジションでプレーするユウヤの姿を見ると、その効果を実感できるんだ。

　彼は、この夏にたっぷり休むことができた。いまはとてもフレッシュな状態で疲れもなく、しかも（新戦力を獲得するより）お金もかからない。チームにとって、とてもハッピーなことだ」

　さらに、大迫の開幕戦での先発起用について、「現時点では、彼は決まりだ」と大きく頷いたという。

　記事は大迫のトップ下定着は「チーム全体にとって幸福」とし、「クルゼに劣らない素質が開花する時だ」と綴っている。

　ブレーメンは今後、８月３日にプレミアリーグのエバートンとのテストマッチ、10日にDFBカップの１回戦を戦った後、17日にデュッセルドルフとの開幕戦が控えている。

　順調なプレシーズンを送っている大迫は、開幕戦で指揮官の期待に応えることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部