ボクシング世界王者が強盗からエジルを救ったアーセナルDFを激賞「ビビらない勇気は大したもんだ!」

2019年07月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

刃物を持った犯人に素手で立ち向かう

エジル夫妻を救ったコラシナツ(右)を称えたのが、ボクシング世界王者のワイルダー(左)だ。 (C) Getty Images

 それはショッキングな映像であると同時に、仲間思いのディフェンダーが見せた"ファインプレー"であった。

 現地時間7月26日、アーセナルの元ドイツ代表MFメスト・エジルが乗った車がロンドン市内で強盗に襲われ、同乗していたセアド・コラシナツが、刃物を持った犯人を素手で追い払ったというニュースが世界を駆け巡った。

 英公共放送『BBC』や衛星放送『Sky Sports』などが報じたところによれば、エジルの妻も含め、3人が強盗に襲われたのは夕方5時ごろで、すぐさまレストランへ逃げ込んだことで、怪我人は出ずに済んだという。

 まさに不幸中の幸いと言える出来事だったが、突き付けられたナイフにも動じず、エジル夫妻を襲った強盗に果敢に立ち向かったコラシナツの行動は賛辞を浴びている。路上カメラの映像がSNSで拡散されると、ファンからは「素晴らしい"プレー"だ」、「早くもMVP候補だ」といったコメントが相次いだ。

 26歳のボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFを"プロ"も激賞する。事件が起きた翌日、英メディア『talkSPORT』に登場した現ボクシング世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダーは、「いい跳ね方をしているね」と解説した。

「俺が見るに良いフットワークだった。出たり入ったりね。彼のテクニックがどんなものかは分からないけれど、とても軽快に動けているね」

 ただ、9度の王座防衛を成し遂げているワイルダーは、冗談交じりだが、注文もつけている。

「でも、足の出し方を見ている限り、彼の動きはとても予想しやすい。だから、今のままじゃ、攻撃を受けやすくなっている。改善するために取り組まなくちゃならないよ。パンチを打つ前に振りかぶらないようにするためにね。なんなら手を貸すよ(笑)」

 それでもワイルダーは、「ナイフを向けられてビビらない勇気は大したもんだと思う」と称えた。コラシナツの肝っ玉の大きさは、ボクシング世界王者も目を見張るものだったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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