「50%の給与アップを求めてきた」「カネに釣られた」中国へ去ったベニテス監督をニューカッスルのオーナーが痛烈批判!

2019年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーナーは8年契約を望むも…

ニューカッスルを去り、大連一方の監督に就任したベニテス。やはり好待遇が魅力だったか。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ優勝経験もあるラファエル・ベニテスが退任し、スティーブ・ブルース監督が就任したことに不満を抱くニューカッスルのサポーターは少なくない。

 だが、オーナーのマイク・アシュリーは、「ベニテスを慰留するのは不可能だった」と主張した。英紙『Daily Mail』のインタビューで、ベニテスはカネ目当てで中国に行ったと非難している。

 アシュリーは、ベニテスにとって「まずカネ、クラブのことは最後」だったと批判。「彼はまったく安易な道を選んだ。カネに釣られて中国に行った。失望したよ。レアル・マドリー復帰や、プレミアのビッグ6に行くというなら分かる。だが、結局はカネだったんだ」と憤った。

「私はずっと、ラファを引き留めなければと思っていた。だが、いつも別の何かが出てくるんだ。彼はサラリーの50%増額を求めてきた。できないと分かっていたから要求したんだと思う。もしもそれに合意していたら、別の何かが出てきただろう。そして、我々が彼を失ったのは、はした金を払わなかったからだと思われる。彼には(主張を訴えるための)マイクがあったが、我々にはなかった」
 
 一方で、「監督として彼には失望していない。エクセレントな仕事をしてくれた」と、ベニテスの手腕を高く評価していると強調した。

「私が彼を望まなかったと考えるファンがいるのが分からない。どうしてエクセレントな監督を望まないんだ? あれこれと私を非難するのは構わないが、その点はやめてくれ。我々には、あれ以上どうすることもできなかったんだ」

 また、アシュリーは「中長期的な見方をしなければいけない」と、ベニテスから1年の延長を打診されたが、自身は8年契約を望んだと明かしている。

「本当に私とやるなら、相手の時間も必要となる。私はそういう考え方だ。アラン・パーデューの時もそうだった。ただ、振り返ってみると、ラファが求めていたことは、本当には重要じゃなかったんだ。中国のことが決まっていたと思うからね。彼が中国に行ったことに、我々は少しも驚かなかった」

「線引きをしなければならないから、これを言った。そうでないと、いつまでたっても『なぜラファを行かせた?』と罵られてしまう」と嘆いた名物会長。

「私は自分を守ろうとしているのではない。クラブを守るためだ。ニューカッスルには、ベニテスを引き留めるためにあれ以上できなかったのだからね。それは不可能だった」

 元オーナーからの批判に、ベニテス監督は反論するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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