神戸入りした“4人目の元バルサ戦士”フェルマーレンは加入会見で何を語ったのか

2019年07月27日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「アンドレスらと一緒にプレーできる」

神戸に加入したフェルマーレン。背番号は4に決まった。写真;徳原隆元

 ヴィッセル神戸は7月27日、FCバルセロナとのRakuten CUPのキックオフに先駆けて、トーマス・フェルマーレンの加入記者会見を実施した。
 
 契約書にサインしたフェルマーレンは、「このチームで仕事をできるとことを非常に嬉しく思っています」と挨拶をした。
 
 アヤックスのユース出身のフェルマーレンはアーセナルやバルセロナで活躍。通算74試合に出場したベルギー代表では、昨年のロシア・ワールドカップにも出場した。
 
 新天地でのプレーを心待ちにしている様子のこのベルギー人DFは「スタートが待ち切れない、ワクワクした気持ちです。アンドレス(・イニエスタ)、(ダビド・)ビジャ、(セルジ・)サンペールと一緒にプレーできる。新しい経験になるはずです。このチームに求めていただいたのを嬉しく思うし、このチームが良くなるためにできることがあると思う」と意気込んでいる。
 
 日本という異国の地でのプレーにも大きな不安はないようだ。「チームで英語を話せる選手がいて、通訳もいるので、言葉の面では問題ない。日本人は温かい印象もあるし、チームに入ることは難しくないだろう。バルサでの経験、学んだものを還元したい」と意気揚々と語る。

 ともに登壇した三木谷浩史会長も、期待に胸を躍らせているのは当然だろう。「直前まで加入していたバルセロナに加えて、アヤックス、アーセナル、ASローマ。数々のビッグクラブを渡り歩き、またベルギー代表のキャプテンとして大変活躍してきた、トッププレーヤーのCBが、またヴィッセル神戸に加入するということで、私自身も非常に興奮しております」とコメントしている。
 
 守備再建、またビルドアップのクオリティ向上のために大きな戦力となりそうな一方で、三木谷会長が評価しているのは、プレー面だけではない。「ベルギー代表だけでなく、アヤックス、アーセナルでもキャプテンを務めたということで、プレーだけではなく、リーダーシップでもチームを引っ張っていける選手」と称賛するCBに、ディフェンスリーダーとしての働きも見込んでいる。
 
 神戸に加入した"4人目のバルサ戦士"はJリーグでどんなプレーを見せてくれるだろうか。期待したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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