「驚くべきはそのメンタリティーだ!」マドリー番記者が語り尽くす、久保建英の“リアル評”

2019年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

10年前の若きベンゼマと比べると…

マドリーの番記者をも唸らせたそのメンタリティー。久保の声価は高まる一方だ。(C)Getty Images

 日本時間の7月27日朝、ニューヨークを舞台にアトレティコとのダービーマッチを戦うレアル・マドリー。北米ツアーのラストを飾るインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)で、日本代表FW久保建英の出場はあるのか。日本のみならず、世界中のマドリー・ファンも注目しているところだろう。
 
 日本サッカー界が誇る至宝をさまざまな角度から考察しているのが、アメリカの人気スポーツサイト『Bleacher Report』だ。複数のジャーナリストや指導者がコメントを寄せ、当サイトではすでに久保のバルサ・カンテラ(下部組織)時代の恩師である、オスカル・エルナンデス氏の言葉を紹介した。続けて今回は、久保がマドリードに降り立った7月8日からおよそ3週間、密着取材を続けてきた番記者が"リアル評"を展開する。スペインの全国スポーツ紙『Marca』のマドリー番、ミゲル・アンヘル・ララ記者だ。
 
 同記者は「リネオル・メッシと似た個性を持っているし、実際に彷彿させる部分も少なくないが、比べるのはフェアじゃない。おそらくメッシは史上最高のフットボーラーなのだから」と前置きし、以下のように論じている。
 
「わたしがクボについて驚かされたのは、なによりもそのメンタリティーだ。テクニックのレベル以上にね。(ICCの)バイエルン戦では、あたかもレアル・マドリーに長く在籍しているかのようにプレーしていたよ。かつてバルセロナで数年を過ごしたとはいえ、スペインとは文化がまるで違う日本からやって来た18歳とは、とうてい思えない。むしろ居心地が良さそうに見える」

 
 さらに、マドリーの前線の核である元フランス代表FW、カリム・ベンゼマの若かりし頃を思い起こし、こう評している。
 
「クボくらいの年齢だとたいていはシャイだ。2009年にマドリーに入団した当初のベンゼマなどは、まさに典型例だった。ところが、クボはまるで違う。貪欲にボールを求め、劣等感など微塵も感じさせない。とても勇敢で、バックパスは選択せず、常に意識は前方に向けられている。素晴らしいパーソナリティーを持ち合わせているのだ」

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