反転にヒールパス、バルサの19歳MFが5万人の観衆をどよめかす!

2019年07月23日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

ガットゥーゾが称賛

前半のみ45分間プレーしたプッチ。躍動感あふれるプレーが光った。写真:金子拓弥

[楽天カップ2019]バルセロナ 1-2 チェルシー/7月23日/埼玉スタジアム2002

 ひと際小さな8番が、5万1126人の観衆をどよめかした。バルセロナのリキ・プッチだ。

 インサイドハーフで出場した169センチのMFは開始10分、後方からのフィードを収めると、くるりと反転。推進力のあるドリブルでマーカーを引き剥がしてゴール前に持ち込み、チャンスを作り出した。

 その4分後には、ペナルティーエリアのやや外側でウスマンヌ・デンベレへヒールパス。ゴールには繋がらなかったものの、観客を大いに沸かせた。
 
 現在19歳のプッチが注目を集めたのは、一年前の夏。アメリカで行なわれたミランとのプレシーズンマッチで強烈なインパクトを残し、敵将ジェンナーロ・ガットゥーゾから「スペクタクルな選手だ」と称賛されたのだ。

 退団したアンドレス・イニエスタの後継者としてファンの期待は高まったが、トップデビューこそ飾ったものの、昨シーズンは公式戦わずか3試合の出場に終わった。

 今シーズンも新キャプテンに就任したバルセロナB(2部B=実質3部)が主戦場だ。だが、ジョルジーニョやマテオ・コバチッチというチェルシーのレギュラークラスを向こうに回して、ここまで堂々たるプレー見せられれば、トップに声が掛かる機会も増えるだろう。

 コパ・アメリカに出場したリオネル・メッシやルイス・スアレスを欠き、1-2で敗れたバルサで、最も輝きを放ったのは、間違いなくこの小兵MFだった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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