【クラブユース選手権】コンバートされたボランチで存在感!広島ユース・細谷航平が開幕戦の2得点に込めた思い

2019年07月22日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ずっと信頼している選手」沢田監督も太鼓判を押す

ヘディングで2ゴールを決めた細谷。チームのスタートダッシュに大きく貢献した。写真:松尾祐希

 7月21日、日本クラブユースサッカー選手権2019がついに開幕。グループステージ第1節が群馬県の各地で行なわれ、全国9地域のユース32チームが熱いバトルを繰り広げた。

 連覇を達成した2003年、2004年から15年ぶりの優勝を狙うサンフレッチェ広島ユースは、同じBグループのヴィッセル神戸U-18と対戦し、2-1で開幕勝利を収めた。

 この試合で値千金の2ゴールを挙げ、勝利の立役者となったのは細谷航平。182センチの長身MFは、前半20分にFKから絶妙なタイミングでゴール前へ飛び出し、頭で合わせて先制点を決めると、後半開始直後の同38分にも流れの中からまたしてもヘディングで決めた。
 
 細谷には、沢田謙太郎監督も絶大な信頼を寄せる。
 
「怪我で途中からプレミアもいなくて、ちょうどキャプテンが怪我したときに、その前の週にリハビリから帰ってきた。"もうやるしかねーな"って。この前のアビスパ戦も神戸戦も足がつりながらも走って、今回も点を獲った。ずっと信頼している選手です」
 
 細谷はもともと1年次にはCBを務め、最近はFWでのプレーも多かった。今回、ボランチで起用された理由には、普段そのポジションでスタメンを張り、チームのキャプテンを務める土肥航大の戦線離脱があった。

「いまキャプテンが怪我をしていて、ボランチがいなくて。それでシャドーの位置からボランチに降りてきた。キャプテンの分も自分がやってやろうと思っていました」
 
 チームを勝利に導いた2ゴールは、そういった思いから、気持ちで決めた2ゴールだった。ただ、まだ初戦に勝利しただけ。目標はあくまでも優勝だ。
 
「去年は3位に終わってしまって、すごい悔しい思いをしました。負けた後、来年も西が丘に行って優勝しようと当時の1年生と2年生で話をしたので、全員優勝する気で来ていると思うし、それだけの練習をしてきています。優勝を狙いたいと思います」

 そう力強く話す細谷の目は闘志に溢れていた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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