「自信を持て」「最後の30メートルでは…」デビュー戦に臨む久保建英の背中を押した、名将ジダンの“言葉”

2019年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

選手本人は「結果にはガッカリしています」

マドリーの代名詞であるホワイトキットも初披露した久保。北米の地でまたひとつ、確かな一歩を踏み出した。(C)Getty Images

 現地7月20日、アメリカ・テキサス州ヒューストンで行なわれたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)、レアル・マドリー対バイエルン・ミュンヘン戦は、後者の3-1勝利に終わった。
 
 これが今季初のプレシーズンマッチとなったマドリーは、前半45分間に新加入エデン・アザールを含む現時点でのベストメンバーでスタメンを構成。そして後半頭からはメンバーを総入れ替えし、日本代表FW久保建英が移籍後初の実戦デビューを飾った。
 
 久保はファーストタッチで鋭くサイドへ抜け出し、確実に味方のパスを足下に収めて局面を前に進めるなど、随所で堂々たるプレーを披露。実況アナウンサーやスペイン・メディアもそのパフォーマンスに一定に評価を与えた。
 
 そして試合後、久保はミックスゾーンで『Real Madrid TV』の取材に応じ、以下のようにインプレッションを語った。
 
「マドリーでデビューできたことは嬉しいです。ただ、勝たなければいけない試合だったので、結果についてはガッカリしています」

 
 ハーフタイム、ジネディーヌ・ジダン監督が久保に送ったメッセージも明らかになった。「自信を持ってプレーするんだ」と背中を押され、「2タッチでプレーすることを心掛けて、最後の30メートルのところでは勝負を仕掛けて、フィニッシュまで持っていこう」と具体的な指示も得たという。
 
 さらに久保は、日本でのフィーバーぶりについても問われ、こう答えている。
 
「ヨーロッパでプレーする日本人選手は少ないですし、マドリーでは僕だけです。やはりそこに期待を掛けてしまうのは当然だと思いますし、そうしたファンの情熱を僕自身も歓迎しています。もっとたくさんの日本人選手がヨーロッパに来れるように、僕が"モデル"になれればと思う。マドリーは世界中に本当に多くのファンがいる。それは僕を駆り立てるモチベーションになっています」
 
 マドリーのICC次戦は、現地7月23日のアーセナル戦。ふたたび背番号「26」の躍動に期待したい。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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