【冬の移籍市場展望|セリエA】「手堅い買い物」ベテランFWの動向が焦点

2014年11月12日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

サンプドリア復帰は本人にとって刺激的なアイデアか。

左からボッリエッロ、パッツィーニ、ジラルディーノの3人のベテランCFが、今冬のマーケットの主役候補だ。 (C) Getty Images

 冬のメルカート(移籍マーケット)では、実績は十分ながら出場機会が少ない元代表クラスのベテランが主役を演じることが多い。今冬にその候補になりそうなのが、ジャンパオロ・パッツィーニ(ミラン)、マルコ・ボッリエッロ(ローマ)、そしてアルベルト・ジラルディーノ(広州恒大)という3人のセンターフォワードだ。
 
 パッツィーニは、出番がほとんどない現状が続くようなら移籍を望む可能性が非常に高い。パルマが興味を示しているほか、サンプドリアへの復帰も本人にとっては刺激的なアイデアに違いない。
 
 ボッリエッロはもはやメルカートのたびに名前が挙がる「安定銘柄」であり、1月末のメルカート終了間際には、降格回避を目標とする下位クラブが獲得を考えることは間違いない。
 
 ジラルディーノは中国に渡ってまだ数か月だが、大口スポンサーを獲得してさらに資金力をつけた広州恒大は、新シーズンに向けて大物を獲得するため、ジラルディーノ、アレッサンドロ・ディアマンティを放出して外国人枠を空けることも考えている模様だ。パルマへの復帰、サンプドリア(ステーファノ・オカカが契約を更新せず6月に満了を迎える可能性がある)、トリノ、さらにはインテルもセンターフォワードの獲得には興味を持っている。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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