「どこまで成長するか予測がつかない」久保建英のポテンシャルを現地コメンテーターが大絶賛!最も評価したポイントは…

2019年07月14日 下村正幸

「チームを勝利に導く存在になれる」

トップチームに混じってトレーニングをしている久保。ここまでは好印象を与えているようだ。(C)Getty Images

 洋の東西を問わず、プレシーズンキャンプで注目を集めるのは若手であり、新入団選手だ。

 現在、カナダのモントリオールで行なわれているレアル・マドリーのキャンプ。その3日目の練習の模様を伝えるクラブ公式サイトの動画において、実況アナウンサーとコメンテーターが、カリム・ベンゼマ、セルヒオ・ラモス、マルセロといった古株の話題を挟みつつ、ヴィニシウス・ジュニオール、エデン・アザール、ロドリゴに続いて取り上げたのが久保建英だった。

 この18歳の存在が、「日本はもちろん世界中で"アトラクション"のひとつになっている」と実況が伝えた後、コメンテーターが次のように言及した。

「練習を見ていると、クボが今シーズン、どこまで成長するか予測がつかない。クオリティーの高さに加え、瞬間的なスピードがある。昨日のクロースからパスを受けてベンゼマのゴールをアシストしたプレーは、そうした持ち味を発揮していた。素晴らしい素質を持っている」

 加えて、「ドリブルを仕掛けるか、シンプルにボールを捌くか。状況判断能力はこれからさらに磨いていく必要がある」と課題を指摘しつつ、こう続けた。

「ひとつ確かなのは、クボにはボールを持つと、果敢にドリブルを仕掛けるスピードと度胸が備わっていること。パスセンスも輝くものを持っている。今日のサッカーにおいて、彼のような局面打開力に優れた選手こそが、チームを勝利に導く存在になれるんだ」
 
 さらに、話は久保の今後へと展開した。

「マドリー攻撃陣のポジション争いは熾烈を極める。クボはこれからたくさんのことを学ばなければならない。もしかして4年後に通用せずに挑戦が終わってしまうかもしれない。

 しかし、マドリーに入団しただけでも、選手としての価値を大きく高めている。それだけでここを選択した意味がある。クラブにとっても、リスクを冒して大きな可能性を秘めた若手を獲得することで、将来的に戦力となる選手を発掘することができるんだ」

 久保の挑戦はまだ始まったばかり。スペインのメディアはその反響の大きさに驚くとともに、久保の能力と可能性に確かな評価を与えている。ファーストインプレッションは上々といったところだ。

文●下村正幸
 

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