イニエスタとバルサの特別な関係――歴史的な”再会試合”が日本で実現!!

2019年07月12日 サッカーダイジェスト編集部

「お祭りのような1日になる」(イニエスタ)

古巣バルセロナとの対戦に、イニエスタは胸を高まらせている。(C)SOCCER DIGEST

「特別にワクワクしているよ。僕にとっては新しい体験だ」

 ヴィッセル神戸に在籍するアンドレス・イニエスタは、7月27日に開催される『Rakuten Cup』のFCバルセロナ戦を前にバルサ公式ツイッターを通して、そんなビデオメッセージを送っている。

 ワールドクラスのタレントが集まり、その極上のプレーを日本で見られるとあって、期待感を膨らませているフットボールファンも少なくないだろう。一方で古巣との初めての対戦となるイニエスタにとっても、心を躍らせる特別なゲームになる。

 12歳でバルセロナの下部組織に入団したイニエスタは、2018年夏にトップチームを退団するまでの22年間を、このカタルーニャ州の名門クラブに身を捧げてきた。

 02年10月29日に、チャンピオンズ・リーグのクラブ・ブルージュ戦でトップチームデビューを飾ると、18年5月20日のリーガ・エスパニョーラ38節・レアル・ソシエダ戦まで公式戦674試合に出場。クラブ史上初の3冠を獲得した08-09シーズンなど黄金期を大いに支え、15-16シーズンからはキャプテンの重責を担った。

 イニエスタがバルサのトップチームに在籍した16シーズン間で獲得したメジャータイトルは、実に32個にのぼる。不可能を可能にしてしまう「魔術師」とも呼ばれるテクニシャンは、リオネル・メッシ、シャビ、セルヒオ・ブスケッツ、ジェラール・ピケらとともに、「バルサ史上最高」と名高いチームの一員として、栄華を極めたのである。

 当然イニエスタはバルサにとってもスペシャルな選手だ。17年10月にクラブ初の「生涯契約」を結んだ異例の厚遇からは、バルサとの尋常ではない信頼関係がうかがえるだろう。

 そんなイニエスタと、彼が「僕にすべてを与えてくれた世界一のクラブ」と最大の敬愛を表してやまない古巣の"再会"は、関係者だけでなく多くのサッカーフリークの胸を熱くさせるスペシャルなニュースだ。その意味で、神戸とバルサの一戦は意義深いものになる。

 さらに、神戸に在籍する"元バルサ"はイニエスタだけではない。リーガ・エスパニョーラ3連覇とチャンピオンズ・リーグ制覇に貢献した元スペイン代表FWダビド・ビジャと、ラ・マシア(バルサの下部組織寮)一筋で育った選手で初めてトップ昇格を果たしたセルジ・サンペールもまた、愛着あるクラブとの対戦を心待ちにしているに違いない。イニエスタとバルサの邂逅に華を添えてくれるだろう。

「お祭りのような1日になるので、ファンの皆さんにも楽しんでほしいです」というイニエスタは、古巣を相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。7月27日、イニエスタの魔法にかかったノエビアスタジアム神戸は、熱狂と刺激で満ち溢れるはずだ。

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「FCバルセロナ」対「チェルシーFC」7月23日(火)19:00放送開始(WOWOWライブ)
「ヴィッセル神戸」対「FCバルセロナ」7月27日(土)17:30放送開始(WOWOWプライム)
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