「我々や大会への敬意を欠いている」「事実無根だ!」メッシの“汚職批判”に南米サッカー連盟が猛反論!

2019年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レフェリーによる汚職が台無しにした」と怒りをぶちまけたメッシに…

ビバール主審にレッドカードを突き付けられ、驚いたような表情を浮かべるメッシ。試合後の発言が波紋を広げている。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間7月6日に行なわれたコパ・アメリカの3位決定戦は、アルゼンチンが2-1でチリを撃破。1989年のブラジル大会以来となる3位で大会を終えた。

 しかし、この試合の"主役"となったのは、マリオ・ディアス・デ・ビバール主審をはじめとする審判団のレフェリングだった。とりわけ37分のシーンは物議を醸している。

 ゴールライン際でボールを競り合ったリオネル・メッシと、チリのDFガリー・メデルが睨み合い、お互いに2、3度身体をぶつけ合う。それほど激しいぶつかり合いには見えなかったが、ビバール主審は、両者になんとレッドカードを提示。両軍ベンチが飛び出す事態となった。

 これに"当事者"たちは怒り心頭。メデルが「イエローカードで良かったし、審判はやり過ぎた。それに退場後に警備スタッフは何もしてなかった」とぼやけば、メッシは表彰式をボイコットしたうえで、「レフェリーによる汚職が台無しにした。決勝ではVARやジャッジが影響を及ぼさずにペルーがまともに戦えることを祈っているよ。きっと難しいだろうけどね」と辛辣だった。

「残念なことに審判たちはブラジルのために動いているし、この大会はブラジルがチャンピオンになることが決まっているようなものだ」

 とくに大会を組織する委員会に対し、開催国のブラジル贔屓を訴えて、批判したメッシの発言は波紋を広げている。そんなアルゼンチンのエースに対し、南米サッカー連盟(CONMEBOL)も黙ってはいない。

 試合後、CONMEBOLは公式ツイッターを更新し、「大会の当たり前の一部である出来事が、不当かつ不正な批判の対象となり、コパ・アメリカの品位が疑われるのは受け入れ難い」と反論。さらに審判がブラジル有利の笛を吹いているという批判を「事実無根だ」と訴えた。

「サッカーでは勝つことも負けることもあるが、忠誠心と敬意を持って結果を受け入れることはフェアプレーの根本だ。同じことは審判の決定にも言える。そうした批判は大会に対して、また参加している選手全員やCONMEBOLの無数の職員に対して敬意を欠いている。連盟は2016年以降、南米サッカーの透明性とプロフェッショナリズムの改善、さらなる発展のために休みなく働いてきた」

 メッシは自身のインスタグラムにも、「この大会のフットボールは僕らに対して公平ではなかった」と綴っており、その怒りが収まる様子はない。現代サッカー界屈指のスーパースターとCONMEBOLの間に生じた亀裂は、しばらく埋まることはなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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