トッテナムに史上最高額で移籍したフランス代表MFは5年前まで無所属だった! なぜ在籍クラブをクビなったのか?

2019年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

昨季、補強ゼロに終わったスパーズ期待の大器。

トッテナムのユニホームを手に持ち、笑顔を浮かべるヌドンベレ。そのプレースタイルから「ネクストカンテ」とも称される。 (C) Getty Images

 現地時間7月2日、トッテナム・ホットスパーはリヨンのフランス代表MFタンギ・ヌドンベレの獲得を発表した。

 契約は2025年までの6年間。英公共放送『BBC』などによると、移籍金は6000万ユーロ(約78億円)で、1000万ユーロ(約13億円)のボーナスが付随するという。

 17年夏にアヤックスからコロンビア代表DFダビンソン・サンチェスを引き抜いた際に支払った4000万ユーロ(約52億円)を超える、クラブ史上最高額の評価が下ったヌドンベレは、昨シーズン、補強ゼロに終わったスパーズにとって、約1年半ぶりの補強とあって期待値は高い。

 強靭なフィジカルとダイナミズム、カウンターの起点となるパスセンスも兼備し、「ポグバ級の才能」や「ネクストカンテ」とも評される大器だが、そのキャリアは実に興味深い。というのも、所属クラブを解雇されるという経験をしていたのである。

 現在22歳のヌドンベレは、5年前、当時所属していたフランス北西部の古豪ギャンガンをクビになり、その後もオセールやカーン、アンジェといったクラブでトライアウトを受けたが、いずれも太り過ぎる体質を理由に契約には至らなかった。
 
 10代で挫折を味わったヌドンベレだが、リーグ・ドゥ(フランス2部)に属していたアミアンと契約を交わすと、そこで才能が開花。メキメキと頭角を現わし、17年8月に名門リヨンに引き抜かれると(最初の1年はレンタル)、昨年10月にフランスA代表でデビューを飾るなど、飛躍を遂げた。

 見事にトッテナムへの入団を叶えたヌドンベレは、プレミアリーグの大舞台でいかなるパフォーマンスを見せてくれるのか。シンデレラストーリーは、まだ続いていく――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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