「くだらないファウルばかり取ってきたのに…」「腹が立つ」メッシ、ブラジル戦でVARを使わなかったジャッジに怒り!

2019年07月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「うんざりしている」とも嘆く。

ザンブラーノ主審ら審判団へ抗議するメッシ。批判を覚悟でレフェリングに噛みついた。 (C) Getty Images

 アルゼンチンのエース、リオネル・メッシが珍しく吠えた。

 現地時間7月2日に行なわれたコパ・アメリカ準決勝で、ブラジルと対戦したアルゼンチンは0-2で敗戦した。

 19分にガブリエウ・ジェズスに先制点を奪われながら、局面で肉弾戦を演じたアルゼンチンは幾度も相手ゴールを脅かすチャンスを創出するも、71分にカウンターからロベルト・フィルミーノに決定的な2点目を決められて万事休した。

"宿敵"に敗れ、1993年のコパ・アメリカ以来となるメジャータイトル獲得を逃したアルゼンチン。その敗戦後、公衆の面前で声を荒げたのは、大黒柱のメッシだった。母国紙『Ole』などが伝えている。

 32歳の背番号10は、ニコラス・オタメンディがアルトゥールから肘鉄を見舞われ、2失点目の直前にはセルヒオ・アグエロがエリア内で倒されていたにもかかわらず、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証をしなかったロディー・ザンブラーノ主審ら審判団のジャッジに噛みついた。

「このコパ・アメリカではくだらないファウルばかりが取られてきたのに、今日はVARが介入しなかった。本当に信じられない」

 さらに「うんざりしている。腹が立つよ」と語気を強めた。

「僕らは素晴らしい試合をしたのに、こういう終わり方になったのは残念で仕方ない。彼ら(ブラジル)は僕らより上ではなかった。2点目はカウンターだったし、その時も僕らにPKが与えられなかった。全てがでたらめに働いていて、ブラジルに傾いていた。これは言い訳のように聞こえるかもしれないけど、ザンブラーノ主審は明らかに敬意を欠いていた」

 ともすれば、批判を受けかねないジャッジに対する意見を珍しく声にしたメッシ。だが、ハイパフォーマンスを見せた自軍に対しては、「熱いうちに細かく分析するのは難しいけど……」と前置きしたうえで、賛辞を贈った。

「色々と腹は立つけど、僕らは力を尽くしたし、良いプレーが出来ていた。偉大な選手たちがいるブラジルと互角以上に渡り合ったんだからね。チームは素晴らしいグループだと思うし、これからも一緒にプレーしていきたい」

 悔しい敗戦を嘆きながらも、チームのパフォーマンスへの手応えを口にしたメッシ。はたして、アルゼンチン・サッカー界の天才FWは、来年にコロンビアとの共催で母国でも行なわれるコパ・アメリカでリベンジを果たせるだろうか――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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