ユーベがパリSGを“干された男”ラビオをフリーで獲得! 年俸9億円+手数料13億円で熾烈な争奪戦に勝利

2019年07月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンU、ミラン、トッテナムなども獲得を目指したが…。

トリノのカゼッレ空港に到着したラビオ。その実力派は疑いの余地がないだけにユーベの中盤の強化に繋がるのは間違いない。 (C) Getty Images

 現地時間6月30日、ユベントスがパリ・サンジェルマンに所属していたフランス代表MFのアドリアン・ラビオの獲得を内定させた。
 
 ユーベは公式サイトで、ラビオがトリノのカゼッレ空港に到着したことを動画と写真付きで報告。その足でメディカルチェックに向かったことも伝えた。
 
 メディカルチェックで問題がなければ、晴れて正式契約となるラビオ。移籍の詳細についてまだ明からかになっていないものの、イタリア・メディア『Football Italia』によれば、契約は2023年6月までの4年間で、年俸700万ユーロ(約9億1000万円)+出来高ボーナスに加え、別途1000万ユーロ(約13億円)の手数料を支払うという。

 現在24歳のラビオは、名門パリSGの下部組織出身のエリートMFだ。2012年に17歳でトップチームデビューを果たして以来、洗練された左足の技術とダイナミックな持ち上がりを武器に公式戦240試合に出場してきた。

 しかし、かねてから移籍を望んでおり、昨年12月にはパリSGからの契約延長のオファーを拒否。クラブ首脳陣の逆鱗に触れ、以降は構想外となって完全に干され、今夏の去就が注目されていた。

 契約満了となってパリSGを退団が決定していた今夏の移籍マーケットでは、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ、ミラン、トッテナムなど複数のビッグクラブが獲得に動き、争奪戦が繰り広げられたが、最終的に好条件のオファーを提示したユーベに加わることを決断したようだ。

 ユーベは、アーセナルから獲得したウェールズ代表のアーロン・ラムジーに続いて、移籍金なしで実力派のMFを手中に収めたことになる。ミラレム・ピャニッチやエムレ・ジャンなどの現有戦力を含め、中盤では熾烈なポジション争いが展開されそうだ。

 また、イタリア・メディア『Sky Italia』によれば、ユーベは早ければ今週中にもアヤックスのオランダ代表DFマタイス・デリフトの獲得も発表予定だとされており、クリスチアーノ・ロナウドを加えながら果たせなかった悲願のチャンピオンズ・リーグ制覇に向けて、着実に戦力の底上げが進んでいると言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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