バルサ副会長、復帰希望ネイマール獲得に「解決すべきことが多い」と吐露。“先達”リバウドは「謝罪しろ」と助言

2019年06月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

復帰の可能性は?

現在母国でリハビリとオフを過ごしているネイマールは、コパ・アメリカのパラグアイ戦(準々決勝)を元気そうに観戦している姿も撮られている。 (C) Getty Images

 スペインの一部メディアは、パリ・サンジェルマンのネイマールがバルセロナと復帰に向けて合意していると報じた。一連の報道のなかでは、「大幅な減俸にも応じた」とするメディアも少なくない。

 だが、バルサのジョルディ・カルドネル副会長が6月27日に明かしたところによると、クラブはまだネイマールと接触していないという。ただ、当人が復帰を望んでいるのは確かなようだ。

 米メディア『ESPN』によると、カルドネル副会長は、「私が知る限り、クラブはまったく動いていない。選手が実際に動かない限り、経営陣が復帰について話し合うことはない」と述べた。

「ネイマールは復帰を望んでいるようだ。だが、(交渉の)テーブルには乗っていない。バルサが彼の獲得を心配しているというのは事実じゃない」

 そのうえで、カルドネル副会長は、「何があるかは分からない。去った選手が復帰を望むのは驚きじゃない」と、一度はバルサを離れたネイマールが戻りたがってもおかしくないと続けた。

「バルセロナの街やバルサのようなクラブはたくさんあるわけじゃない。セスク・ファブレガスのように、ほかにも退団後に復帰した選手たちはいる。ただ、我々は彼とコンタクトを取っていない」
 
 ネイマールは、2017年夏の退団後にボーナスの支払いを巡ってバルサと法的に争うなど、決して後味の良い去り方をしなかった。それだけに、クラブやサポーターの中には、その存在をよく思わない人々もいる。

 カルドネル副会長もそのうちの一人でもあり、「彼の退団に関して私が気に入らなかったことはたくさんある。解決すべきことは多い」と、本音を吐露しているもいる。

 ゆえにネイマールに謝罪をすべきと助言するレジェンドがいる。バルサとブラジル代表の先輩であるリバウドは、『Betfair』で、「ファンに何かしらのかたちで謝罪し、後悔していることを示して復帰するのが、彼にとってベスト」と話している。

「結局、もっとも居心地が良く、ベストのプレーができるのはバルセロナなんだ」

 バルセロナであればバロンドール受賞のチャンスもあるとの見解も示してもみせているリバウド。そんな先輩の言葉をネイマールはどのように受け止めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事