スタッツで見る「コパ・アメリカの久保建英」。攻撃関連は軒並み大会上位、一方で課題は…

2019年06月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

大会スタッツがパフォーマンスの高さ示す。

コパ・アメリカで存在感を示した久保。(C)Getty Images

 18歳の久保建英にとってコパ・アメリカ2019は、A代表だと初のビッグトーナメントだった。
 
 それでも日本が誇る天才レフティーは、持ち前の技術と判断力の良さを利して随所で存在感を発揮。大会スタッツでもそれは証明されている。グループステージを終えた時点の攻撃関連のあらゆる項目で上位に位置しているのだ。
 
【オープンプレーからのキーパス数】
8本:久保建英(日本)
7本:アレクシス・サンチェス(チリ)
6本:柴崎岳(日本)、ハメス・ロドリゲス(コロンビア)、セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)、チャルレス・アランギス(チリ)、ロナルド・エルナンデス(ベネズエラ)
※キーパス=シュートに繋がったパス
 
【キーパス数】
12本:フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル)、ハメス・ロドリゲス(コロンビア)、チャルレス・アランギス(チリ)
8本:久保建英(日本)、アレクシス・サンチェス(チリ)ニコラス・ロデイロ(ウルグアイ)
7本:クリスティアン・クエバ(ペルー)
6本:柴崎岳(日本)、セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)、ロナルド・エルナンデス(ベネズエラ)、ミゲル・アルミロン(パラグアイ)
 
【1試合のシュート関与(シュート+キーパス)数】
13回:ルイス・スアレス(ウルグアイ対日本)
11回:ハメス・ロドリゲス(コロンビア対カタール)
10回:久保建英(日本対エクアドル)
9回:フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル対ボリビア)、セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン対カタール)、エディンソン・カバーニ(ウルグアイ対日本)
 
【ドリブル回数】
21回:リオネル・メッシ(アルゼンチン/成功12回)
15回:エベルトン(ブラジル/成功11回)、中島翔哉(日本/成功6回)
14回:久保建英(日本/成功8回)、アレクシス・サンチェス(チリ/成功8回)
 
【決定機創出回数】
5回:ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
3回:柴崎岳(日本)
2回:久保建英(日本)、フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル)、チャルレス・アランギス(チリ)、ルイス・スアレス、エディンソン・カバーニ(ウルグアイ)、ロベルト・フィルミーノ(ブラジル)、ロナルド・エルナンデス(ベネズエラ)、ジェフェルソン・ソテルド(ベネズエラ)
 
 とりわけ最も輝きを放ったエクアドル戦のスタッツがモノを言っており、オープンプレーからのキーパス数に関してはなんと大会トップだ。
 
 一方でゴール(シュートは計5本)とアシストはゼロと、結果に直結する明確な数字を残せなかったのも事実。また、デュエルの勝率は33%と、フィジカル面の課題も見て取れた。
 
 今夏からはレアル・マドリーB(スペインの実質3部リーグ)への加入が決定している久保。パスやドリブルといった長所を伸ばしながら、決定力や競り合いといった課題を克服し、さらに成長したい。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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