F・トーレス、現役引退会見! なぜシーズン途中にキャリアの終幕を決断したのか? 「自分のベストレベルに達していない…」

2019年06月23日 羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

35歳という年齢を思えば当然だが――。

現役生活を締める決断を下したF・トーレス。一体なぜ、このタイミングで終止符を打ったのだろうか? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 電撃的な引退発表から2日。スペイン・サッカー界の天才FWが、そのワケを自ら語った。

 6月23日、サガン鳥栖に所属する元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレスが、都内で現役引退会見を開き、決断の理由を明かした。

 それはあまりにも突然の発表だった。21日、F・トーレスは自身のSNSで「とても重要なお知らせをしなければならない。18年に及ぶ刺激的な時を経て、僕のサッカーキャリアを終わらせる時が来た」と、選手人生に終止符を打ったのである。

 35歳という年齢を思えば、当然の決断なのかもしれない。しかし、なぜ、F・トーレスはシーズン途中、しかも故郷のスペインではなく日本での引退を決めたのか――。会見ではSNSの発表で語られなかった「理由」を口にした。
 
「皆さん、今日はここにお越しくださいましてありがとうございます。僕はサッカー選手としての人生を終わらせることを決めました。常に高い意識を持ち、高いレベルでやってきたなかで、そこに達せなくなってきたんです。自分のコンディションのことは自分が一番良く分かっていますが、精神的にも、身体的にも、戦えなくなってきたのです。そのなかで自分がやってきたことを残そうと思って引退を決めました」

 さらに「引退するからと言って、チームを離れるわけではありません。チームアドバイザーとして残ります。そこで鳥栖の為になれるようにベストを尽くします」と、日本に残って、セカンドキャリアを始めることも語ったスペインが生んだレジェンドストライカー、フェルナンド・トーレス。その凛々しく、引き締まった表情からは決意の堅さが感じ取れた。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)
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