“サイバーエージェント”グループ参画効果で追い風!! J2町田に天然芝の練習グラウンドが誕生!

2019年06月22日 郡司 聡

グループ参画により増資された資金を活用。ピッチ全面改修が実現した

町田はサイバーエージェントグループへの参画により、増資された資金を活用し、ピッチの全面改修が実現させた。写真:郡司聡

 J1昇格を目標に掲げる町田に、新たな"追い風"が吹いている。
 
 東京都町田市、野津田公園の敷地内にある上の原グラウンド。今年の1月までは土のピッチだった上の原グラウンドが、天然芝と人工芝の融合したハイブリッド芝のピッチに生まれ変わった。町田のトップチームは運用方法やファンサービスの動線などを確定させるために、5月から同グラウンドの利用をスタートしていた。J1、J2全クラブの中で唯一、人工芝のグラウンドを"主戦場"としてきた町田にとって、天然芝の練習環境が整ったことは、歴史的な第一歩となった。2014年から町田に在籍し、今季で6年目を迎えるベテランの李漢宰は、上の原グラウンドのピッチを踏みしめた感想について、こう語っている。


「上の原グラウンドがまだ土だった状況で、ゼルビアがリーグ戦を戦ってきたことを思えば、これまでクラブに携わってきた人々や、さまざまな方々の協力があったからこそ、こうして天然芝のピッチが完成しました。そのことに感謝しながら、トレーニングをしていきたいです」
 
 なお、今回の上の原グラウンドのピッチ全面改修の背景には、昨年10月、クラブの運営会社がサイバーエージェント(CA社)グループに参画したことが関係している。クラブは、J1ライセンス取得に向けて、練習場環境整備の協議を進める中、町田市民や行政が上の原グラウンドをはじめとして、スポーツの環境改善を望んでいることをキャッチしていた。
 
 そこでクラブ側は"チームのためにもなり、地域のスポーツ環境整備に貢献できるならば"、とCA社に相談した上で、クラブ側がピッチの全面改修に必要な予算面を全面的にバックアップすることを決めた。予算規模は約2億円。CAグループ参画により増資された資金を活用し、今回のピッチ全面改修が実現した格好だ。なお、一般利用がスタートした6月上旬には、町田サッカー協会女子部主催の「ミニサッカー大会」が上の原グラウンドで実施されるなど、町田の地域貢献は少しずつ形となっている。
 

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